ネクソン、1Qは売上高30%増、営業益10倍と大幅増収増益を達成 PCゲーム『アラド戦記』の旧正月向け展開でネオプルの中国事業が好調

ネクソン<3659>は、5月12日、2017年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益747億9200万円(前年同期比30.1%増)、営業利益397億6200万円(同10.7倍)、最終利益199億600万円(前年同期62億7200万円の赤字)となった。
 

中国元および米国ドルの対円為替レートが前年同期比で下落したことによる為替の悪影響はあったものの、中国事業が特別に好調であったことにより売上収益は大きく成長した。中国では、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』 の旧正月向けに実施したコンテンツアップデートおよびアイテム販売がユーザーの好評を博して好調に推移した。

韓国では、主力タイトル『EA SPORTS FIFA Online 3』『EA SPORTS FIFA Online 3 M』、『アラド戦記』および『メイプルストーリー』が好調に推移して前年同期比で成長した一方で、『サドンアタック』およびモバイルゲーム『HIT』が大きく減少した。

また、費用面では、ビッグ・ヒュージ・ゲームズ・インクを完全子会社化したことにより、『ドミネーションズ』に係るロイヤリティ費用の認識が不要になったものの、韓国における既存ゲームタイトルの運用に係る従業員の増加などに伴い人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加した。販売費および一般管理費は、主に韓国における従業員の増員による人件費の増加や新作ゲームの開発に向けた研究開発費の増加などにより、前年同期比で増加した。

一方、その他の費用は、前年同期に子会社ののれんに係る減損損失を計上した影響により前年同期比で大きく減少した。また、外貨建ての現金預金および売掛金などについて為替差損が発生し、前年同期比で金融費用は増加した。

主な地域セグメント別の状況は以下の通り。

①日本
売上収益は35億3200万円(前年同期比15.6%減)、セグメント損益は9億300万円の赤字(前年同期2億6500万円の赤字)となった。日本では、PCオンラインゲームは増収、モバイルゲームは減収となった。

②韓国
売上収益は676億1600万円(同37.3%増)、セグメント利益は440億500万円(同56.2%増)となった。『EA SPORTS FIFA Online 3』『EA SPORTS FIFA Online 3 M』『アラド戦記』 『メイプルストーリー』は、好調に推移し前年同期比で増加したが、主に『サドンアタック』及び『HIT』などの売上収益は大きく減少した。なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社ネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。第1四半期連結累計期間においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』 の旧正月の時期に合わせたアップデートや、3月のアイテム販売がユーザーの好評を博したことなどにより好調に推移した。

③中国
売上収益は13億500万円(同1.9%減)、セグメント利益は9億3300万円(同8.0%減)となった。

④北米
売上収益は21億2800万円(同9.3%減)、セグメント損益は12億7200万円の赤字(前年同期8億1800万円の赤字)となった。

なお、2017年12月期通期の予想は現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。第2四半期累計の業績予想のみを開示しており、売上収益1161億200万円~1196億300万円(前年同期比21.4%~25.1%増)、営業利益509億2000万円~537億4900万円(同198.1~214.6%増)、最終利益303億1200万円~326億9000万円の見込み。
 

 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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