【イベント】『ポケモン』『刀剣乱舞-ONLINE-』...ゲームからも選出された「日本キャラクター大賞 2017」表彰式


一般社団法人 キャラクターブランド・ライセンス協会は、6月28日に、コンテンツ東京2017(6月28日〜30日東京ビックサイトにて開催)内第7回ライセンシングジャパン会場にて、「日本キャラクター大賞 2017」の表彰式を行った。

「日本キャラクター大賞 2017」では、2016年度(2016年4月~2017年3月)に活躍したプロパティ(キャラクター&ブランド等)の中から、国内最高のプロパティが決定される。

本稿では、「日本キャラクター大賞 2017」の表彰式の様子をお伝えする。
 

■日本キャラクター大賞 グランプリは「ポケットモンスター」!ゲームからも2作品が選出された「日本キャラクター大賞 2017」


本年で9回目を迎えたキャラクターおよびライセンスビジネス業界のアワード、「日本キャラクター大賞」。様々な分野のキャラクターが表彰された。



まず最初に、プロダクト・ライセンシー賞として「PUTITTO シリーズ」(株式会社キタンクラブ)が表彰された。「コップのフチ子」から発展し、新しい魅力が生まれたことで、高校生~主婦まで幅広い層からの支持を獲得。プロパティの豊富さやコレクション性の高さなど、展開の広がりが奏功した。



登場したキタンクラブの担当者はなんと「フチ子」さんの姿で登場。今年で4年目となる「PUTITTO シリーズ」を、これからも細く長く展開して行きたいとコメントした。



続いてはリテイル賞として「ロフト」(株式会社ロフト)が登場。キャラクターと組んだPOP UP STOREが好調。特に「うさまる」を中心とする、LINE CREATORS MARKETのキャラクターとの取り組みは、リテイルライセンスとして成功し、評価の高い売場が構築された。ロフトでの限定商品も多く展開した。

ロフトの担当者は、「言わば競合のキディランドさんがプレゼンターということは複雑ですが。」と前置きした上で、様々なキャラクターのライセンス元や、小ロットや短い納期に対応して下さるライセンシーの方々があってこその受賞だとした。



日本キャラクター大賞 ニューフェイス賞には「ユーリ!!! on ICE」(ユーリ!!! on ICE 製作委員会)が選出。「フィギュアスケート」を題材にした作品は珍しく、細部にわたりこだわって製作されたアニメーションは秀逸。女性層を中心に多くのファンを獲得した。今後もさらなる飛躍と可能性を秘めており、グローバルでも狙える作品として期待が高い。

エイベックス・ピクチャーズの担当者は、「「ユーリ!!! on ICE」は、アニメーションの制作も、その他においても丁寧な展開を心がけています。世界に通用するコンテンツとして、これからも丁寧なコンテンツ作りを行って行きます」とした。




次はプロモーション・ライセンシー賞として「LUX×初音ミク」(ユニリーバ・ジャパン株式会社)が表彰。ヘア関連商品にキャラクターを起用したことで、インパクトと新しさ、斬新さを与えたプロモーションになった。常識をくつがえしたアイデアが評価され、海外からの反響も大きかった。



ユニリーバ・ジャパンの担当者は、「LUXといえば、ハリウッド女優を起用したCMが有名ですが、そこで初音ミクというキャラクターを使ってのプロモーションを行ったことはとてもチャレンジングな試みでした。これが功を奏してSNSでのシェアも1億を越え大変な効果になりました。」とコメントした。



ライセンシング・エージェンシー賞には「名探偵コナン」(株式会社小学館集英社プロダクション)が登場。毎年春に公開されている劇場版は、5年連続で最高興行収入を更新。商品化の幅も広がりを見せており、昨今ではリアル脱出ゲームなどのイベントも開催している。ファンを飽きさせず楽しませる施策を投入し続けている。

小学館集英社プロダクションの担当者によると、今年の春に公開した新作映画では、これ迄の興行収入を塗り替える形になったとし、今なお成長し続けるコンテンツとして、これからも広めて行きたいとした。



続いては選定委員特別賞として「刀剣乱舞-ONLINE-」(株式会社コンテライド)が選出。オンラインゲーム発のコンテンツとして、ミュージカルや舞台、2タイトルでのアニメ化などメディアミックス展開も多岐に及ぶ。商品化では、定番商品から伝統工芸品まで幅広い展開を行い、女性ファンを中心に、新しいムーブメントを巻き起こした。



コンテライドの担当者は、「『刀剣乱舞-ONLINE-』は多角的な展開が特徴の一つです。また日本刀のコンテンツということで様々な日本刀の展示に合わせコラボレーションなども行っております。」とコンテンツをアピールした。



もう一つの選定委員特別賞は、「スヌーピーミュージアム」(株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ)が選出された。六本木という立地に、とことんキャラクターの世界観を追求した展示を、短期間で大きなスケールで展開し、どれをとっても素晴らしい。オリジナル商品や限定商品を多く展開したり、半期ごとに展示内容を変えるなどファンの心を掴んでおり、キャラクターの新たな楽しみ方や広げ方を提示した。



ソニー・クリエイティブプロダクツの担当者は、「六本木にスヌーピーミュージアムという聖地を確立した上で、大人向けに展開をしています。」と話した。



日本ブランド・ライセンス大賞 グランプリには「マーベル」(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)。次々と映画が公開されており、注目度は年々増している。ファッションとの相性も良く、昨今では商品展開も広がりをみせ、ブランドとしての地位も確立した。男性・コアファンだけでなく、女性向けの商品展開も積極的で、今後さらなる商品の広がりが期待できる。



ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者は、「2009年にウォルト・ディズニー・ジャパンがマーベルを取得してから、毎年映画を1本以上公開しており、TVやコミック等でも展開しております。今後も日本の方々にもっとマーベルを知ってもらえるように様々な展開を行って行きます。」とした。



そして日本キャラクター大賞 グランプリに輝いたのは、「ポケットモンスター」(株式会社ポケモン)。「ポケモンGO」のブームにより、大人層の取り込みに成功。各種商品展開も好調に推移し、大きな影響を与えた。世代を超えて愛されるプロパティであることが改めて証明され、「ポケモン」のブランド力を見せつけた。

ポケモンの担当者は、「ポケモンは20周年を迎え、『ポケモンGO』をはじめとして様々な形で世界中の人に愛されるコンテンツになりました。これからも
ライセンシーの方々のお力をお借りし、様々な形でポケモンを広げて行きます。」とした。