KLab、モバイルオンラインゲームのリサーチ・海外コンサルティング事業を行うスパイスマートを買収

KLab<3656>は、7月3日、モバイルオンラインゲームのリサーチ・海外コンサルティング事業を行うスパイスマートの株式を取得し、完全子会社化することを発表した。具体的な取得額は非開示。

スパイスマートは、モバイルオンラインゲームのゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を展開しており、「Sp!cemart」というサービス名称で各種ソリューションを提供している。リサーチ事業は、セールスランキング上位のモバイルオンラインゲームのゲームシステム・運用施策を独自の手法で調査・分析を行い、ダッシュボード形式のWEBツール及び調査レポートとして提供している。この分析情報は売上拡大のための運用およびプロモーションの企画・改善につなげることができ、好評を博している。また、ゲーム内プロモーション施策の効果測定やセールスランキングと運用効果の相関関係を時系列で分析できることから、モバイルオンラインゲーム事業者だけでなく、広告代理店、 金融機関など幅広い顧客層を有している。

また、調査・分析情報に基づく、他国市場でゲームをパブリッシングする際のローカライズおよびプロモーション施策などのコンサルティング事業もスパイスマートの主要な事業になっている。リサーチの対象は日本のみならず、中国、台湾、韓国、その他東アジア地域をカバーしており、他国市場への参入をする際の有力なデータとコンサルティング機能を提供していることも同社の大きな強みだ。

今回、KLabがスパイスマートをグループの一員に迎えることにより、下記の効果を期待しているという。

①KLabのリソースを活用したモバイルゲームに関する調査ツール、データベースの開発及び営業体制の強化を行う。
②中国モバイルゲーム企業の日本市場への参入する際のコンサルティングサービスにKLabのノウハウとリソースを活用。マーケティング、ローカライズの支援から資金決済法などの日本独自の法制度などへの対応などの幅広い支援を行う。
③スパイスマートの持つ海外でのクライアント基盤を活かし、 KLabが行っているパブリッシング事業のパートナーをアジア圏に拡大、InboundおよびOutbound事業の拡大とIPの創出・発掘を行う。
④スパイスマートの手掛ける調査・分析をKLabで展開するモバイルゲームに活かすことにより、さらなる品質向上およびプロモーション施策の効率化・有効化を目指す。 
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る
株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
企業データを見る