【速報】グリー、17年6月期は売上高6%減、営業益43%減と減収減益に 新作ネイティブゲーム4本の寄与でQonQでは売上高33%増、営業益8%増に

グリー<3632>は、8月3日、2017年6月期の連結決算を発表、売上高653億円(前年同期比6.5%減)、営業利益79億円(同43.8%減)、経常利益100億円(同4.7%減)、当期純利益121億円(同44.2%増)となった。
 

期中は、国内向けに8本の新作スマートフォン向けネイティブゲームアプリをリリースし、その大半がApp StoreおよびGoogle Playのトップセールスランキングにおいて上位に入る貢献をしたことで、ネイティブゲームのコイン消費は前年同期比で増加した。一方、利益率の高いウェブゲームのコイン消費は前年同期比で減少した。

なお、経常利益が以降には、為替相場が円安に推移したことによる為替差益の計上が影響しているほか、当期純利益には投資有価証券売却益の計上に加え、子会社株式の譲渡に伴い過去に計上した関係会社株式評価損や貸倒引当金繰入額が税務上認容される見込みとなって法人税等が減少したことが影響している。

また、業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第4四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比33.5%増の192億円、営業利益は同8.6%増の24億円と増収、経常利益は同20.0%増の28億円、四半期純損益は21億円の赤字(前四半期121億円の黒字)となった。

ネイティブゲーム4本を新規リリースし、全てトップ20入りを果たすなど好調なスタートとなったことが売り上げを押し上げた一方で、海外事業を日本発グローバル市場向け開発・運営体制に戦略転換したことに伴う損失計上で最終利益は赤字となった。
 

なお、2018年6月期の通期の業績予想は、インターネットを取り巻く環境の変化が激しく、同社グループの業績も短期的に大きく変動する可能性があるため信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難として非開示。そのため、第1四半期(7~9月)の業績予想のみを開示しており、売上高205億円(前年同期比37.5%増)、営業利益15億円(同41.1%減)、経常利益15億円(同41.7%減)、四半期純利益10億円(同90.8%減)の見込み。
 

 
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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