Cygames、技術研究部門Cygames Researchの映像処理技術・大規模データ処理技術研究についての成果を“WISE 2017”にて発表へ

Cygames(サイゲームス)は、8月3日、自社で開発・運営するスマートフォンアプリ『グランブルーファンタジー スカイコンパス』に搭載されている映像処理技術・大規模データ処理技術研究についての論文が、2017年10月にロシア、モスクワにて開催されるWeb分野の主要会議である“WISE 2017 (The 18th
International Conference on Web Information Systems Engineering)”にて採択され、同会議にて研究成果を発表することを明らかにした。

国際会議WISEは、2000年以降、アジア太平洋地域(中国、日本、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド)、アメリカ(ニューヨーク、マイアミ)、ヨーロッパ(イタリア、フランス、ポーランド、キプロス、ギリシャ)と三大陸にまたがり毎年開催されてきた、Web分野の主要な学術会議。昨年開催された“WISE 2016”における論文の採択率は、16.7%(233件の投稿論文中、39件がフルペーパーとして採択)と、難関国際会議の一つとなっている。今回、同社の研究部門であるCygames Researchから投稿した論文が、フルペーパーとして採択された。

この論文は、スマートフォンのカメラを用いてTV放送の視聴と同時にチェックインを行う技術を提案するもの。TV放送時の大規模な展開に対応可能なスケーラビリティを有するシステムアーキテクチャと、様々な視聴環境における光学的異種性を吸収する映像処理技術を特徴としている。本技術は、2017年4月から放送開始した「グランブルーファンタジー ジ・アニメーション」を対象としたチェックインサービスとして既に実用化され、現在も稼働中だ。

今後もCygames Researchでは、最高のコンテンツを支えるための先端技術開発を行い、世界中のプレイヤーに楽しんでもらえるコンテンツ提供を目指していく方針だ。

■Cygames Research について
Cygames Researchは、最高のコンテンツづくりを技術面から実現するために設立された基礎技術研究所。業界全体、社会全体にインパクトを与える技術、ユーザが感動する技術を生み出す研究を、産学官を含む様々な機関と連携し、推進していく。また、国内外への積極的な対外発表を行い、情報分野における次世代のテクノロジー・リーダーを目指した活動を進めていく。

■論文タイトル
A Large-Scale Visual Check-In System for TV Content-Aware Web with Client-Side Video Analysis Offloading
Shuichi Kurabayashi (Cygames, Inc. Japan / Keio University, Japan); Hiroki Hanaoka (Cygames, Inc. Japan)