セガサミーHD、1Qは売上高51%増、営業益5.4倍と大幅増収増益を達成 パチンコ遊技機好調で遊技機事業が収益ともに急改善

セガサミーホールディングス<6460>は、8月3日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高1072億円(前年同期比51.9%増)、営業利益166億円(同5.4倍)、経常利益162億円(同5.4倍)、四半期純利益115億円(同2.8倍)となった。
 

セグメント別の状況は以下のとおり。

①遊技機事業…売上高549億円(前年同期比2.5倍)、営業利益151億円(前年同期3億円)
パチスロ遊技機は、第1四半期において、前作よりゲーム性が大幅に進化した「パチスロ獣王 王者の覚醒」などの販売を行い2万5000台の販売となった(前年同期は2万9000台の販売)。パチンコ遊技機は、主に主力タイトル「北斗の拳」シリーズの新作「ぱちんこCR北斗の拳7 転生」の販売が好調に推移したことから、9万7000台の販売となった(前年同期は2万台の販売)。

②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高502億円(同7.7%増)、営業利益37億円(同24.8%減)
・デジタルゲーム分野
配信開始から5周年を迎えた『ファンタシースターオンライン2』が引き続き堅調に推移した。スマートデバイス向けタイトルは、『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』『ぷよぷよ!!クエスト』などの既存主力タイトルを中心に、各種イベントやアップデートなどを実施した。

・パッケージゲーム分野
全世界での累計出荷数150万本を突破したアトラスの新作タイトル『ペルソナ5』の海外展開が好調に推移したほか、PCゲームの新作『Endless Space 2』『Warhammer 40,000: Dawn of War III』などを発売し、販売本数は456万本(前年同期は241万本の販売)となった。

・アミューズメント機器分野
『艦これアーケード』などのレベニューシェアモデルによる収益を計上したほか、『UFO CATCHER TRIPLE』などのプライズ機の販売が堅調に推移した。

・アミューズメント施設分野
既存のゲームセンター業態において、プライズを中心に施設オペレーションの強化に取り組んだものの、新作ビデオゲームが好調だった前年同期に比べ稼働が減少し、国内既存店舗の売上高は前年同期比で100.1%となった。

・映像・玩具分野
劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」が人気を博しているほか、玩具において、「アンパンマン くみたてDIY はしるぞっ!ねじねじアンパンマンごう」などの定番・主力製品を中心に販売した。

③リゾート事業…売上高20億円(同23.4%減)、営業損益7億円の赤字(前年同期8億円の赤字)
Paradiseとの合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY(セガサミーHDの持分法適用関連会社)が、韓国・仁川において、韓国初のIR(統合型リゾート)となる「パラダイスシティ」を2017年4月20日にオープンした。また、国内有数のリゾート「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、前期に行った大規模リニューアルの効果があったほか、近隣の顧客を対象としたプランを実施した結果、2016年熊本地震の影響のあった前年同期より来場者数が28%増となった。なお、リゾート事業では、前期において屋内型テーマパーク事業の開発・運営会社株式の一部売却などを実施している。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高3800億円(前期比3.6%増)、営業利益200億円(同32.3%減)、経常利益160億円(同43.9%減)、当期純利益110億円(同60.2%減)の見込み。
 

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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