ネクソン、3Qは売上収益30%増、営業益2.3倍で着地 中国での『アラド戦記』の売上収益が想定を上回る 国内モバイルゲームは減収に

ネクソン<3659>は、11月10日、2017年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1822億5400万円(前年同期比30.3%増)、営業利益787億4400万円(同2.3倍)、最終利益589億6000万円(同6.6倍)となった。
 

売上収益は、主に顧客所在地別の中国地域におけるPCオンラインゲーム『アラド戦記』の売上収益が想定を上回ったことにより、予想を上回った。なお、各利益項目は、為替差損159億1600万円の計上や、84億9200万円の減損損失を計上したものの、売上収益が想定を上回ったことで予想を上回る着地となった。

主な地域セグメント別の状況は以下の通り。

①日本…売上収益94億6500万円(前年同期比15.3%減)、セグメント損益25億5100万円の赤字(前年同期26億600万円の赤字)
PCオンラインゲームは増収、モバイルゲームは減収となった。

②韓国…売上収益1632億4200万円(同38.7%増)、セグメント利益922億3400万円(同49.3%増)
『FIFA Online 3』および『アラド戦記』は、好調に推移し前年同期比で増加した。また、新規ローンチされた『ダークアベンジャー3』『AxE』が売上収益の増加に貢献した。一方で主に『サドンアタック』や『HIT』などの売上収益は減少した。なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の夏季アップデートおよび国慶節アップデートに合わせたアイテム販売がユーザーの好評を博したことなどにより好調に推移した。

③中国…売上収益26億6900万円(同20.4%減)、セグメント利益15億5900万円(同32.5%減)

④北米…売上収益64億300万円(同3.0%減)、セグメント損益49億3100万円の赤字(前年同期32億4800万円の赤字)

なお、2017年12月期通期の予想は、売上収益2310億300万円~2350億7700万円(前年同期比26.1%~28.4%増)、営業利益909億7200万円~941億6500万円(同2.2~2.3倍)、最終利益702億4200万円~728億7400万円(同3.4~3.6倍)の見込み。
 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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