モブキャスト、17年12月期は12.1億円の営業赤字を計上 新作寄与で増収もロイヤリティの増加やCMなど広告宣伝費の増加で

モブキャスト<3664>は、2月9日、2017年12月期の連結決算を発表、売上高33億200万円(前年同期比6.6%増)、営業損益12億1800万円の赤字(前年同期2億2200万円の赤字)、経常損益12億4200万円の赤字(同2億3400万円の赤字)、当期純損益13億4500万円の赤字(同3億3300万円の赤字)と赤字幅が大きく拡大した。
 

ネイティブゲームの新作開発は、『キングダム 乱-天下統一への道-』(旧称『Project OK』)については、クオリティの向上のためにスケジュールを変更して開発を進め、2018年2月22日の配信開始予定となった。また、『Project LIP』については同Projectの開発リソースをヒットタイトルのさらなるヒットのために一旦シフトした結果、配信開始を2018年7月以降に見直した。

また、ネイティブゲームの既存タイトルは、『18 キミト ツナガル パズル』は、「RE:ゼロから始める異世界生活」をはじめとするアニメIP、声優などとのコラボ施策を毎月実施しゲームの活性化を図ってた。また、2017年5月15日に配信を開始した『モバプロ2 レジェンド』は、ユーザー数の拡大とそれによる売上増加を目指し8月にテレビCMを実施した。さらに、中国Capstone社と共同で開発を進めていた『モバサカ CHAMPIONS MANAGER』は、2017年5月25日に配信を開始した中国版に続き、同9月7日に日本版の配信を開始し、順調に売上を伸ばしている。

海外展開は、『モバサカ CHAMPIONS MANAGER』と同様のスキームによる新規タイトルの開発と配信による売上の拡大を図るべく共同開発契約締結に向け営業活動を行った。また、ブラウザゲームは、引き続きマイネットエンターテイメントとの共同で運営を行い、効率的な運営を行っている。

上記の結果、新作タイトルの売上が寄与し、売上高は増収となった一方で、新作タイトルリリースに伴うロイヤリティの増加、『モバプロ2 レジェンド』のテレビCMの実施などによる広告宣伝費の増加により、営業赤字が拡大した。

なお、2018年12月期の予想は非開示。同社では、「事業環境の変化が激しく、かつ、新規タイトルについての不確実性が高いことから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため」と説明している。


株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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