CRI・ミドルウェア、イスラエルのIoT関連企業Terafenceと資本業務提携…約2.1億円を出資 監視カメラ/セキュリティソリューションを共同展開

CRI・ミドルウェア<3698>は、3月15日、イスラエル企業でIoTサイバー・セキュリティに関する製品・サービスの開発を行うTerafenceと資本業務提携契約を締結することを発表した。CRI・ミドルウェアは、200万USドル(約2.1億円)の出資を行い、Terafenceの発行済み株式の約16%を取得する。

Terafenceは、IoTサイバー・セキュリティにおける先端技術を有する企業。IoTデバイスとネットワークの間のデータ通信方向を制御する独自技術によって、強力なファイアウォールの構築を可能にするセキュリティソリューション/マイクロチップ「TFenceTM」を開発し、IoT分野向けに展開しており、将来的には、医療や自動車向けセキュリティ分野への展開も視野に入れている。アーリーステージの企業だが、経験豊富な優れた経営メンバーが揃っており、特に共同創業者でチーフ・サイエンス・オフィサーのYoram Palti氏は、テクニオンイスラエル工科大学の名誉教授であり、NASDAQに上場している医療機器研究開発企業Novocureの創業者でもある。

CRI・ミドルウェアとTerafenceは、この資本業務提携により、両社の技術やソリューションを組み合わせた「監視カメラ/セキュリティソリューション」を実現し、ネットワークセキュリティの重要性がうたわれるIoT分野や重要インフラ制御システム(ICS/SCADA)分野に、積極的に展開していく。また、それぞれの顧客基盤を活用することで、グローバルな事業展開の加速に取り組んでいく方針だ。

▼CRI・ミドルウェア 代表取締役社長 押見正雄氏コメント
「監視カメラの普及に伴い、監視データの圧縮や画像認識への対応、ネットワークセキュリティの重要性は、ますます高まっています。今回の業務提携によって両社の技術力を融合することで、軽量ながら高解像度で鮮明、かつセキュアな監視カメラソリューションの提供が可能になりました。今後、監視カメラやIoT分野に向けてグローバルに展開してまいります」

▼Terafence CEO Hezi Erez氏コメント
「IoT市場は急速に拡大しており、2020年にはIoT対応機器の数は約500億個になると言われています。IoTは、私たちの生活をより快適にし、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上に貢献しますが、サイバー・セキュリティの脅威と隣り合わせでもあります。監視カメラはIoT機器のひとつであり、
ハッキングから保護する必要がありますが、そのために監視映像のクオリティを損なうことがあってはなりません。CRIの画質を損なわない高度な動画圧縮技術と、当社のサイバー・セキュリティの技術を組み合わせることで、監視カメラ向けの最適なソリューションを実現します」
株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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