「第22回手塚治虫文化賞」マンガ大賞は野田サトル『ゴールデンカムイ』に ちばてつや氏が特別賞



朝日新聞社は、「第22回手塚治虫文化賞」の各賞を発表した。手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展、 向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、 朝日新聞社が1997年に創設した。手塚氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的としている。贈呈式は6月7日18時から東京・築地の浜離宮朝日ホール(音楽ホール)で開催する。 


■マンガ大賞 (年間のベスト作品に贈る 正賞:賞牌 副賞:200万円)
『ゴールデンカムイ』 (集英社) 野田サトル 作


■新生賞 (斬新な表現、 画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
板垣巴留 
擬人化された動物たちを描く『BEASTARS』(秋田書店)の独自の世界観と清新な表現に対して


■短編賞 (短編、 4コマ、 1コマなどを対象に作品・作者に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
『大家さんと僕』 (新潮社) 矢部太郎 作


■特別賞 (マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈る 正賞:賞牌 副賞:100万円)
ちばてつや 
18 年ぶりの単行本『ひねもすのたり日記』(小学館)刊行と、 長年の業績、 マンガ文化への貢献に対して


なお、手塚治虫文化賞に対して昨年に引き続き、 以下の1市3区、1団体の後援が決まった。今後、受賞作家のサイン入り作品パネルの巡回展などを開く。

・兵庫県宝塚市(市立手塚治虫記念館)
・東京都杉並区
・東京都豊島区、 公益財団法人としま未来文化財団
・東京都練馬区


<選考委員>
【社外】(敬称略、 五十音順)
秋本治(漫画家)
杏(俳優)
桜庭一樹(小説家)
里中満智子(マンガ家)
中条省平(学習院大学フランス語圏文化学科教授)
南信長(マンガ解説者)
みなもと太郎(漫画家・マンガ研究家)
ヤマダトモコ(マンガ研究者)
【社内】
西村陽一(朝日新聞社常務取締役編集担当)
山口進(朝日新聞東京本社文化くらし報道部長)