カヤック、1Qは売上高0.2%増、営業益75.2%減に ソーシャルゲーム事業の新作の立ち上がりに遅れ 

カヤック<3904>は、5月14日、2018年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表、売上高60億8700万円(前年同期比0.2%増)、営業利益8300万円(同75.2%減)、経常利益8500万円(同74.6%減)、最終利益5000万円(同77.6%減)となった。
 

取り扱いサービスごとの状況は以下の通り。

①クライアントワーク…売上高5億3000万円(前年同期比31.7%増)
スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加がみられる中で、積極的に業務提携を進めるとともに、VRを利用した案件などの新しい取り組みを積極的に行うことで事業領域の拡大を図った。

②ソーシャルゲーム…売上高5億6600万円(同28.2%減)
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開しており、『ぼくらの甲子園!ポケット』が順調に推移した。その中で、組織を拡充するとともに新規開発ラインに積極的に投資を行う中で、事業規模の拡大を図っている。また、2017年12月に『モダンコンバット Versus』の配信を開始し、パブリッシングにも新たに挑戦した。しかし、新規タイトルの立ち上がりが遅れた。なお、前四半期比にあった開発受託収入が減少し、QonQベースでも約3億円の減収となっている。
 

③Lobi…売上高7900万円(同46.3%減)
コミュニティがもとめる機能の拡充に努めるとともに、「Lobi」と連携するタイトル数を積極的に増加させる中でユーザー数の拡大を図った。その中で、「Lobi」の強みであるユーザーやコミュニティにより焦点を当てた収益構造への転換を図っている。また、2017年7月にゲーム大会の開催を簡単にするトーナメント機能「Lobi Tournament」をリリースした。

④その他サービス…売上高2億5300万円(同2.9倍)
「プラコレWedding」などの新規サービスは順調に成長を続けた。また、2017年6月にesports事業を営むウェルプレイドを子会社化し、グループ全体としてゲーム周辺領域のさらなる拡充を図った。

なお、2018年12月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高73億円(前期比19.9%増)、営業利益8億5000万円(同25.9%増)、経常利益8億8000万円(同19.3%増)、当期純利益6億円(同18.2%増)の見込み。
 
株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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