クルーズ、投資事業を行う子会社Sevenwoods Investmentを設立 VCを軸とした投資事業に本格参入

クルーズ<2138>は、6月5日、VC事業(ベンチャーキャピタル事業)を行う子会社Sevenwoods Investmentを設立、VCを軸とした投資事業に本格参入すると発表した。代表には国内史上最年少ジェネラルパートナーとして当時22歳でVCファンド「IF Angel」を設立し、数々の成功確率の高い投資実績を持つ笠井玲央氏が就任するほか、同じくベンチャーキャピタル業界において経験、実績ともに定評の高い馬場嵜聡氏が設立するファンドへの出資も決定したとのこと。この他にも、複数名がすでに参画表明しており、今回の発表を皮切りにファンドの組成並びに投資実行を進めていく。

今回設立したSevenwoods Investmentが投資中核会社となり、その傘下に複数の戦略の異なるファンドを設立する。各ファンドへは投資者の1社として資金提供を行うのみで、招へいした優秀なファンドマネージャーの独立した意思決定に基づき機動的な投資活動を行い、また、各ファンドの戦略に合わせた資金提供を行うことで高い投資利益率を担保するという。同時にこれらファンドの数を確保することで、リターンの絶対額を担保する考え。

一方、ファンドの数は、優秀なファンドマネージャーの数に依存することとなり、この確保は業界的にも大きな課題とし、Sevenwoods Investmentでは、それぞれが独立した投資意思決定権を持ちながら、自ら設立した時に成果に応じて得られるリターンと相違ない、もしくはそれ以上が期待できる報酬体系を用意し、実績のある優秀なファンドマネージャーのみを多数招へいしていく。

クルーズでは、VC事業については2016年より若手起業家に特化したコーポレートベンチャーキャピタルとしてCROOZ VENTURESを設立し投資活動を行ってきたが、今回の取り組みを通じてVC事業を核事業の1つへと成長させるため、国内の優秀なファンドマネージャーを多数招へいすることで、従来よりも大規模かつ高いパフォーマンスで投資を実行していく枠組みを構築していく、としている。



■ファンドマネージャー紹介
○笠井玲央氏
Sevenwoods Investment 株式会社 代表取締役
Reo Asset Management 1号投資事業有限責任組合 代表パートナー
インキュベイトファンド、IF Angel代表パートナーを経て、Sevenwoods Investment代表取締役に就任。インキュベイトファンドでは国内外の新規投資案件の発掘、および投資先企業の経営支援に従事。2015年、国内史上最年少ジェネラルパートナーとして当時22歳でVCファンド「IFAngel」を設立。20代若手起業家の会社創業期に特化した投資を行ない、運用開始17ヶ月でファンド全額を投資回収し高いリターンを出した実績をもつ。主な実績として、Refcome、scouty、終活ねっと、など一貫して創業初期からの投資に携わっている。

○馬場嵜聡氏
Blackswan Capital 1号投資事業有限責任組合 代表パートナー
リクルート、インキュベイトファンドを経て、Sevenwoods Investmentへ参画。リクルートでは経営企画部にて全社経営計画の策定、Quipperなど新規事業領域の事業統括に従事。2016年にインキュベイトファンドへ参画し、アソシエイトとして国内新規投資案件のリサーチ・発掘、デューデリジェンスおよび投資先企業の経営支援に従事。東京大学卒。


■今回のスキームについて


Sevenwoods Investmentは、優秀なファンドマネージャーを増やすことにより個々の投資パフォーマンスを高めるとともに、領域の異なる複数のファンド連携による業務効率化、情報やネットワークの共有などによって相乗効果を生み、よりハイパフォーマンスな投資ネットワークの構築を目指す。また、新たなファンドへの出資や既存投資先のM&Aなどにより、既存のコーポレートベンチャーキャピタルの枠組みとは一線を画した、自律的なオルタナティブ投資会社を目指すという。
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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