【決算まとめ】大手ゲームの18年3月期の単独は全社増益　Switch貢献で大きく伸びた任天堂、カプコンは『モンハンワールド』好調で経常益が3倍に

前期（2018年3月期）の大手ゲーム会社の単独決算の数字がまとまった。当サイトでは、これまで上場している大手ゲーム会社の決算比較については、これまでも何度か行っているが、いずれも連結ベースもしくは持株会社の数字であった。今回は「単体」の数字となる。

カプコン、コナミデジタルエンタテインメント（KONAMI）、コーエーテクモゲームス、スクウェア・エニックス、セガゲームス、任天堂、バンダイナムコエンターテインメントの7社が対象として、各社の提出した「有価証券報告書」もしくは「決算公告」からまとめた。

経常利益（KONAMIのみ税引前利益）をみると、全社が増益となるなど好調だった。とりわけ目立ったのは、前の期76億円の赤字から1334億円の黒字に転換した任天堂である。「Nintendo Switch」と関連ソフトが大ヒットし、売上高も169％増の9785億円と他社を大きく引き離した。

また、カプコンも200％を超える大幅な伸びとなった。カプコンは1月に世界同時発売した『モンスターハンター：ワールド』（PS4、Xbox One用）の人気が沸騰し、全世界での出荷本数が750万本を突破するなど、業績向上に大きく貢献したという。

スクエニについては、家庭用ゲームソフトで過年度発売タイトルのダウンロードを中心とした利益率の高いリピート販売が好調だった。『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』拡張版ディスクの発売・運営も収益を押し上げた。スマホゲームの既存タイトル、ロイヤリティ収入も寄与した。