【SPAJAM2018】12チームが「モビリティ」をテーマにしたアプリを発表…災害対策や障がい者の移動支援など社会問題の解決目指すアプリも



スマートフォンアプリのハッカソンイベント「スマートフォンアプリジャム2018」(SPAJAM 2018)本選の最終プレゼンと実機テストがこの日(7月8日)開催となった。各チームは、テーマ「モビリティ」に基づいて開発したアプリをアピールした。国内で自然災害が相次いだこともあってか災害対策のアプリや、障がい者の移動支援など、社会的な問題を解決しようとするアプリが目立った。プレゼンテーションの後、審査員による実機テストを経て、最優秀賞をはじめとする各賞を決定し、明日(7月9日)に発表となる。


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各チームの発表したアプリは以下のとおり(発表順)。


・チーム宇宙平和(大阪)『TORUTABI』
旅のハイライトを自動で撮影してくれるアプリ。モビリティ「iino」を活用した。アウトカメラとインカメラを使い分けて、同時に撮影してくれる。観光などの移動中はアウトカメラで動画を撮影し、自分の声に反応してインカメラで自身を撮影してくれる。撮影に夢中で観光が楽しめない人に最適。
 


・卍(札幌):『どこなのさしすせそ』
食器型ガジェット型モビリティ&デバイスAPP。砂糖や塩、しょうゆなど入れ物などを探しているとき、アプリを起動してタップや声、ジェスチャーで指示を与えると動作して存在をアピールしてくれる。たとえば「塩はどこか」や塩のボタンをタップで塩の入った容器が自動的に動いてアピールしてくれる。
 


・まどや(東京A):『WheelFree!』
車いす利用者の電車乗降予約サービスアプリ。車いす利用者が乗車予約するために必要な情報を入力すると、アプリが音声言語に自動的に変換し、希望する駅に電話予約してくれる。車いす利用者が電車移動の不便さを解消するとともに、事前に連絡が来るので駅員の負担を軽減することができる。
 


・おなかすいた(東京D):『JUMP&TRIP』
自撮り画面と様々な場所を合成して、世界中の観光地や名所などに行ったかのように体験できるアプリ。自撮りも可能。また、その場所に行きたいとき、観光情報なども誘導することで、モビリティ(移動)を促進する。顔認識技術を活用。Thetaで撮影した360度映像を組み合わせているとのこと。
 


・パーカーズ(東京B):『FollowMe』
地図が読めない人を目的地まで誘導するアプリ。アプリを使う人が同じ目的地を持つ人の背中についていくだけで目的に着くことができる。お礼として目的に誘導した人にお礼(お金)を支払う。誘導した人は目的にに移動するだけでお金がもらえるなどインセンティブを用意している。
 


・温泉行きたいチーム@React Native(東京D優秀賞):『#RETRAVEL』
旅行中、移動のお供として起動すると、移動のあとに思い出や感情を再現したマップを作成し、共有、思い出の追体験を促すアプリ。バックグランドで動作しており、自動的に位置情報をとるほか、設定したハッシュタグでTwitterでつぶやくと、すごろくマップを作成してくれる。すごろくは遊ぶことが可能。
 


・WD(仙台):『コメイプ』
リモートワークで信頼できるタスクの割り振り、確認ができるアプリ。ビデオチャットで通話した内容を文字起こしを行い、それをデータベースに格納しログとして閲覧できる。指示した内容、指示された内容がテキスト化されるため、いつでも指示内容を明確にすることができる。
 


・甘えん坊将軍Ⅱ(福岡優秀賞):『街道奉行』
車や徒歩などの移動を補助するアプリ。交通事故があった場所を通過する前に付近の画像をアラームで通知してくれるほか、水没や陥没、落石などの災害情報を取得し、危険な場所も通過する前に通知してくれる。さらに利用者が災害や事故を発見したら音声コマンドでカメラ撮影し位置情報を含めてサーバーに発信して通知することも可能。
 


・三度の飯より将棋好き(東京C):『chatwalk』
安全に歩きスマホができるアプリ。LINEやTwitter、Facebook、Slackなど、スマホの画面を見ないでSNSに投稿ができる。手書きで一文字入れると、予想して返信してくれる。ポケットの中に入れて画面を見ないで入力する使い方を想定しているという。入力した文章が音声で確認することも可能。
 


・TEAM OBCN(東京C優秀賞):『PARTY DRIVE』
ドライブ中の音楽を楽しむアプリ。ドライブ参加者のスマホ内に入っている音楽ファイルをリアルタイムに収集して、それぞれの好きな曲の入ったプレイリストを作成する。特定の個人の好みに偏らず、それぞれの好きな音楽が流れるため、ドライブがより楽しめるようになる。
 


・PROPS(福岡):『PlugApp』
被災エリア内での情報共有サポートサービス。被災地で地域ごとの物資の不足や過剰など情報を共有して、必要なところに必要な物資が行き渡ることを狙う。GPSを使って投稿するため、被災地外からのデマや不正な投稿などができないようにしている。落ち着いたグリーンのデザインを採用し、誰でも使えるよう視認性も高めた。
 


・逆襲の餃子とビールと○○(東海):『コイモビ』
学校の授業中などにこっそり行われた手紙の受け渡しをスマートフォンでできるサービス。複数の端末を経由して目的の人に手紙を渡して連絡や気持ちを伝えることができる。自作のガジェットを持ち込んで開発した。学校や同窓会、街コンなどでの利用を想定しているとのこと。
 



■実機テストの模様
 



 

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