マーベラス、1Qは売上高30%増ながら営業益8%減に 『Fate/EXTELLA LINK』などコンシューマ事業好調 『ORDINAL STRATA』はフジゲームスへ運営移管に

マーベラス<7844>は、7月31日、2019年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高62億9600万円(前年同期比30.6%増)、営業利益6億5000万円(同8.2%減)、経常利益6億9900万円(同1.6%減)、最終利益4億4000万円(同16.7%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高23億200万円(前年同期比1.2%減)、セグメント利益2900万円(前年同期比90.4%減)
『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が低迷し、前期にリリースしたタイトルの中では『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が好調な推移を見せているものの、他の新作タイトルは十分な収益貢献ができなかった。一方で、強化をすすめる海外展開にでは、『戦刻ナイトブラッド(繁体字版)』を台湾・香港・マカオにて、『戦刻ナイトブラッド(簡体字版)』と『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』の中国本土での配信開始を決定した。なお、『ORDINAL STRATA -オーディナル ストラータ』は、協業先であるフジゲームスへ全ての運営を移管するとともに、開発費を一括償却した。

②コンシューマ事業…売上高26億6800万円(同99.3%増)、セグメント利益5億900万円(同87.4%増)
自社販売部門は、国内ではシリーズ最新作の『Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク(PS Vita・PS4))』を6月7日に発売したほか、海外では、2006年にXbox360向けに販売された『Bullet Witch(バレットウィッチ)』を子会社Marvelous USAより、Windows PC移植版として全世界向けに配信を開始した。また、旧作リピート販売も好調に推移した。

アミューズメント部門は、稼動開始より3年目となる「ポケモンガオーレ」が堅調に推移し、「ポケモントレッタ」の海外展開も順調に推移した。また、前期に新発売した「TRYPOD」も海外を含めて順調な販売が継続した。

③音楽映像事業…売上高13億2600万円(同13.9%増)、セグメント利益4億5400万円(同4.5%増)
音楽映像制作部門は、TVアニメ「HUGっと!プリキュア」などのパッケージ商品化や、TVアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」の放送を行ったほか、映像配信を中心としたライブラリ作品の二次利用収入が拡大した。

ステージ制作部門は、「ミュージカル『薄桜鬼』」「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『ジョーカー・ゲーム』」といったシリーズ作品を多数公演した(いずれも計上は第2四半期)。また、「舞台『刀剣乱舞』」『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズのパッケージ販売がそれぞれ好調に推移した。

なお、2019年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高250億円(前期比1.2%減)、営業利益45億円(同12.6%減)、経常利益45億円(同11.9%減)、最終利益29億8000万円(同15.2%減)の見込み。
 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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