Rovio、4-6月期の営業益は57%減と大幅減 ゲームのユーザー獲得費用が収益圧迫 映画のライセンス収益もはく落

『Angry Birds』シリーズで知られるRovio Entertainmentは、8月17日、2018年4-6月期決算を発表し、売上高は前年同期比16.8%減の7180万ユーロ(約90億円)、営業利益は同57.5%減の600万ユーロ(約7億円)と大幅な減益となった。

主力のゲーム部門の売上高は前年同期比で6.4%増の6530万ユーロ(約82億)となった。これは「Angry Birds 2」のアップデートなどによる施策効果で増収を確保した。「Angry Birds 2」、「Angry Birds Friends」、「Angry Birds Match」以外の新規タイトルの貢献は限定的だった。費用面では、ユーザー獲得費用が同52%増の2290万ユーロ(約28億円)と大幅に増加し、収益を圧迫した。

その一方、ブランドライセンス部門の売上高は、前年同期比73.9%減の650万ユーロ(約8億)と大きく減少した。前年同期には映画「Angry Birds Movie」のライセンス収益が計上されたが、今期はそれに相当するものがなかったという。

なお、下期については、ゲーム部門で新作の開発や収益性の高いユーザーの獲得に注力する。ブランドライセンス部門においては、引き続き減少の予想だが通期予想に関して変更はない。また子会社のHatchが欧州地域でベータ版を展開するクラウドベースのストリーミングサービスへの先行投資を引き続き行なっていく考え。よって、同サービスでの大きな収益はまだ見込んでいないとのこと。
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