【イベント】三洋物産、昨年からさらにパワーアップした1Dayインターンシップを名古屋で開催! 「ドキドキの生み出し方」を学ぶ当日の模様をレポート


三洋物産は、8月25日、名古屋の本社にて、全国の学生を対象とした1Dayインターンシップ「SANYO インターンシップ 2018 in 名古屋」を開催した。

昨年名古屋で行われたインターンシップから、体験とワークショップをさらにパワーアップしての開催となった今回。参加学生は、北は北海道、南は九州と全国各地から集まり、今まで語られることのなかった開発の裏話や、開発の現場を体験できる貴重な機会となった。



本記事では、当日の1Dayインターンシップの模様をレポートする。
 

■これまで語られることがなかったパチンコ業界や開発の世界




全国各地から参加者が集まった今回のインターンシップで、メンターに付きサポートしたのは、開発経験豊富なプロの開発者。会場に着いたばかりの参加者は、プロの貫禄に緊張の面持ちだった。

前回と異なる点は、2019年4月から三洋物産で働くことが決まっている内定者がサポートとして参加していたこと。彼らは昨年のインターンに参加しており、近い年齢の先輩として積極的に場の雰囲気を和ませていた。

講師やメンターの紹介を終えて軽いアイスブレイクのワークショップを始める頃には、チーム内でも会話がはずみ、明るい雰囲気でインターンシップが始まった。



パチンコを打ったことがある学生もない学生も、業界についての説明には驚きを隠せない様子で、市場規模や、生産台数、歴史や業界シェア、VRを取り入れた開発工程など、予想もしていない話にメモを取る手が休まることはなかった。

ゲーム業界とパチンコ業界で開発を経験した開発部長の話は、エンターテインメントという広い視野で語られるとともに、ものづくりの楽しさを伝えるもので、聞いている学生が開発に夢を持つきっかけとなったのではないだろうか。
 

■恒例の「試打」&「VRでの開発」体験ツアー


これまでのインターンでも大好評だった「試打とVRを用いた開発体験ツアー」は、今回も盛り上がりを見せた。

企画から開発、ソフトからハードまで、全てに携わる企業だからこそ出来るこのツアーは、実際に触れることでつくるものをイメージするとともに、細部までこだわったデザインやギミック、光や音の効果などを意識し、人の感情をどのように揺さぶるか体で感じる機会となった。



自分が考えたものをすぐに形にし、VRで確認できる環境は、変化の激しいエンターテインメントの世界ではとても強力な武器となると感じた参加者も多く、体験した学生は「いろいろなことが試せる!」「考えたことをすぐ見える形にできる!」と興奮が隠せなかった。



 

■個人ワークで体験を整理!「面白い」と感情が動くポイントを見える化


パチンコやゲームは、感情が大きく動くポイントがある。

「大当たり」や「欲しいキャラが当たる」という状況はもちろん、「狙った通りにいった」「こんなこと起こるの?!」というように、喜びや、驚きを絶妙なタイミングで届ける必要があるのだ。

試打から戻り、最初の個人ワークでは、実際に試打をして感じた感情の変化を、プラスに動く要素、マイナスに動く要素に整理していき、ワークシートに書き出して自分で確認できる形にまとめた。

感じたことを自分の中だけに止めるのではなく、自分で自分の考えを冷静に見つめることが重要であるという頭の体操である。



次のワークでは、これまでの自分の体験から「嬉しかったアタリ」「嬉しくなかったアタリ」を思い出し、シートに沿って書き出した。

これまでの体験から思い出してくる、ということが重要で、実際の開発現場でも自分の体験をもとに感情の変化を考えるきっかけとすることが多いように、実際の開発に沿わせたワーク内容となっていた。




開発の現場から学生が行える型に落とし込んだワークと、各タイミングで行う発表のバランスがとても良く、だらけることがない一定の緊張感の中で進むワークショップとなった。
 

■個人ワークを上手く引き継ぐ、グループワーク!




個人で行ったワークはその次のグループワークにつながり、自身の体験をもとにまとめた「嬉しかったアタリ」「嬉しくなかったアタリ」をグループでブラッシュアップしていった。

同じアタリという状況でも、嬉しい内容やタイミングもあれば、「これ当たっても・・・」「今当たっても・・・」というような状況もある。様々な当たりの要素をグループで洗い出し、キーとなる言葉を抽出することで、「ドキドキを生み出す」ポイントをつかんでいく。

最終的に、これまで出した嬉しいポイントを踏まえて、ドキドキポイントを設定した「遊び」をグループで考え、発表を行った。個人でのワークを活かしつつ、グループで協力して短期間で完成まで持っていく経験は、今後の学校の課題や制作でもぜひ活かして欲しいと感じる。

話を聞いてなんとなく理解したことは、日が経つとほとんど忘れてしまうが、ワークショップで手を動かし、考え方とアウトプットがつながると、家に帰ってからも繰り返して行うことが出来るし、教わったことを忘れにくい。

特定の環境でしか役に立たないHOW TOではなく、様々な環境に応用の効く考え方と、アウトプットの方法を体験することで、学生も自分の変化を感じ、成長の手応えをつかんでいるように思う。

学生が受け入れやすい型に落とし込み、考え方を目に見えるワークシートにし、人前で発表してフィードバックをもらうという構成が、1Dayという短期間でも大きな効果をあげる秘訣だと感じた。



 

■最後に


昨年から継続的に開催してきたインターンシップを通して、若手に対する育成を長期的に考える社風が色濃く感じられた。

「ベテランと若手が一緒に開発の根幹に関る環境を作り、じっくりと時間をかけて育成し、活躍してもらう」という姿勢は、これから子供が少なくなっていく日本では、大きな強みになると感じた。しっかりと育てて独り立ちさせ、そこからさらに下を育てる、という流れを作ることで、永続的に強い開発組織の形成につながる。

これから先、自社で活きる若手の育成はもちろんだが、今回の「SANYO インターンシップ 2018」のように、業界内や業界を超えた環境で活躍する若手開発者育成の機会が増えていけばと思う。




なお次回は、名古屋での開催が決まっている。「SANYO インターンシップ 2018」を通して、若手育成の一つの型が全国に広がっていくことも楽しみである。




★★★好評につき追加開催決定!★★★
SANYO 1DAYインターンシップin名古屋

【日時】
2018/10/27 (土) 10:00 - 19:00(予定)

【会場】
三洋開発ビル(愛知県名古屋市千種区千種通7丁目22番3号)
※「交通費支給(上限有り)」

 

詳細はこちら