【体験レポート】iOS/Android『囚われのパルマ Refrain』をプレイ 舞台は前作の5年前、面会相手は事件の容疑者!?


カプコン<9697>は、新作「囚われのパルマ Refrain」を発表した。同タイトルは大人気シリーズとなった2018年8月で2周年を迎えた「囚われのパルマ」シリーズの最新作となる。

「囚われのパルマ」はスマートフォンの液晶画面を面会室のガラスに見立てた面会シーンを始め、メッセージでの彼とのやり取り、個性豊かな島の住人と出会う外出、そして普段見せない彼の姿や思いを覗き見る監視などで彼とコミュニケーションし、孤島の収容所に囚われた青年の閉ざされた記憶と心を、プレイヤー自らの手で紐解いて行く新感覚の体感恋愛アドベンチャーだ。

プレイヤーの選ぶ選択肢によって、彼がプレイヤー1人1人の性格や嗜好に合わせたコミュニケーションをしてくれるため、無理に演じる必要がなく“私自身”が、まるで彼と恋愛をしているような体感を得られるという内容だ。

今作では、そんな従来のシステムと「パルマ」らしさはそのままに、面会での新しいコミュニケーション「視線」が追加された。そして新たな彼としてプレイヤーの恋愛対象となるのは事件の記憶を失った青年「チアキ」となる。本項ではそんな「囚われのパルマ Refrain」についてお伝えしていく。

*画面はiPadのものとなります。
 

■舞台は前作の5年前。 行き倒れている男は…事件の容疑者?


 

「囚われのパルマ Refrain」の舞台は前作「囚われのパルマ」から5年前に遡る。「チアキ」との出会いは街中で行き倒れているのを助けるところから始まる。だがどうやら彼はある事件の容疑者であり、孤島にある収容施設に囚われることになる。そしてプレイヤーはその重要参考人として面会を行うため島に降り立つというのが物語の導入となる。

島につき、ただし看守と話していると容疑をかかっているのはプレイヤーもだという。というのも事件の容疑者である「チアキ」を助けたことによって証拠隠滅の疑いがあるのだそうだ。そのため今作では、「チアキ」との親交を深め、失われた記憶を取り戻すことが、自身の容疑を晴らすことにもなるようだ。
 

ただそんな「チアキ」だが、実際に話してみるとはちょっとぶっきらぼう。現在の置かれている境遇もあってか、プレイヤーに対しても棘があるように感じた。ただし差し入れに素直に喜んでくれたり、正直にこちらの思いを伝えた時には、心理的に距離が近くなったように感じたので、根はすごく素直で怖がりな人間なのかもしれない。
 

■視線という新たなコミュニケーションで、"チアキ"をより身近に


ゲームは基本的に前作同様のスタイルとなる。スマホの液晶画面を面会室のガラスに見立て、彼との体感コミュニケーションが楽しめる「面会」。また、ゲーム中の通信端末「SABOT」を使ってのメッセージのやり取りや、「差し入れ」などをすることでチアキとの仲を深めて行く。

そして今回注目すべきなのは面会中の新しいコミュニケーションとなる「視線」だ。視線は自身の端末のジャイロ機能を使って左右に向けることで視線を再現するというもの。

その視線によって「チアキ」は、様々な反応を示すようになる。従来の面会では端末をタッチすることでガラス越しのコミュニケーションを行なっていたが、それに今回の視線が加わることによって、コミュニケーションで得られる体感として、よりキャラクターの実在感が高まっていると言える。
 

例えば、面会中に「チアキ」をじっと見つめるか、部屋の中を見渡すかといったことでも反応は変わってくる。その他にもまだまだ反応するポイントがあるかもしれない。
 

■「チアキ」に隠された過去とは?共に課せられた容疑を晴らせるか
 
▲今作ではフルボイスではないものの、脇を固めるキャラクターにも音声がある。各キャラクターにも実力派声優陣を起用しており、非常に贅沢な仕上がりになっている。

「囚われのパルマ Refrain」では、プレイヤーと「チアキ」はまさに一蓮托生となる。共に容疑をかけられ、記憶を取り戻すことが自身の潔白を示す道でもあるからだ。そういった意味では前作以上にお互いを必要とする密度の濃い共存関係とも言えるだろう。

そしてメインビジュアルにある花、黄色の「リコリス」。「リコリス」の花言葉の1つには「悲しい思い出」という意味もあり、「チアキ」がどのような記憶を持っているのか。さらに「俺は・・・・・・君を愛さない」という言葉がいったい何を意味するのか非常に気になるところだ。

またBGMにも注目したい。今回のプレイの際には終始流れていたピアノの曲は非常に美しく、印象に残るメロディーだった。前作同様カプコンの北川保昌氏が担当しており、こちらにもぜひ注目して欲しい。

前作をプレイしているプレイヤーにとっては、同じ世界観の5年前という点で気になるところが多々出てくるだろう。「SABOT」のマスコットキャラクターや公園にいるあの人物、雑貨店の店主など要所要所で「ふふっ」となるシーンに度々出会える。

またプレイヤーの嫌疑を払うという点からのサスペンス性があり、新規のプレイヤーで、老若男女問わず楽しめるのではないだろうか。なおリリース予定の詳細は明らかになっていないものの、そう遠くはないようだ。楽しみに待っていよう。


■「囚われのパルマ Refrain」

概要 タイトル:囚われのパルマ Refrain(リフレイン)
対応機種:iOS/Android
ジャンル:ガラス越しの体感恋愛アドベンチャー
配信日:未定 価格:有料(エピソード型配信予定)


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会社情報

会社名
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設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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