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【サイバーエージェント決算説明会】AbemaTVへの投資で利益横ばい 今期は話題性のある企画も重視 『ドラガリアロスト』のヒットで「一安心」

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サイバーエージェント<4751>は、10月25日、2018年9月期の連結決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。同日発表した決算は、売上高4195億円(前の期比13.0%増)、営業利益301億円(同1.8%減)、経常利益285億円(同0.6%減)、最終利益48億円(同20.5%増)だった。売上高は4000億円を突破し、過去最高を更新した。ただ、前期に引き続き「AbemaTV」への投資期を積極的に行ったことが響き、営業利益、経常利益は横ばいとなった。

 


決算説明会に臨んだ藤田晋社長(写真)は、「スマホシフトしてからトップライン(売上高)の伸びが続いているが、この2期ほど先行投資としてAbemaTVへの投資に注力しているため、300億円程度の営業利益で推移している」と述べた。そして「一番の懸念は既存事業が失速し、投資を続けるのが難しくなることだった。ネット広告が順調で、新作『ドラガリアロスト』がヒットしたことで一安心した」と述べ、引き続き投資を行っていく考えを示した。今期(19年9月期)も営業利益で横ばいの300億円を計画しており、投資期を通じて「収穫の時を迎えたときに大きく成長できる基盤」を作る考えだ。


 
■第4四半期はQonQで増収減益

以下、第4四半期(7~9月)の決算を中心に見ていこう。

まず、第3四半期(4~6月)から振り返りたい。売上高1044億円(QonQ4.7%減)、営業利益68億円(同40.6%減)と増収減益だった。ゲーム事業で主力タイトルの周年イベントが非常に好調だった1~3月の反動減が発生したことに加え、ネット広告で需要期だった前四半期の反動が出たこと、新卒社員の入社、子会社サイバー・バズが連結から外れたことなどが響いた。
 


続く第4四半期の業績を見ていくと、売上高がQonQで3.0%増の1075億円と伸びた一方で、営業利益は同47.2%減の36億円と大幅な減益となった。ナショナルクライアント獲得のため、ネット広告事業でクリエイティブの強化を目指して人員採用を強化したことや、ゲーム事業における新作リリースに伴う広告宣伝費の増加などが響いたという。またAbemaTVへの投資額も前四半期の52億円から62億円に増えたことも重しとなった。
 
 
▲従業員数の推移。これまで新卒社員が入社する第3四半期(4~6月)に大きく伸び、その後は横ばいという傾向だったが、今期は第4四半期でも従業員数が増えた。


続いて事業セグメントの状況は以下のとおり。


 
■インターネット広告事業

まず、インターネット広告については、売上高は、スマートフォン広告が好調に推移し、QonQで1.9%増の619億円だった。5月のサイバー・バズの連結からの離脱の影響もあったが、多くの企業で中間期末だったこともあり、広告出稿が多く増収を達成した。しかし営業利益は同5.4%減の45億円と減益だった。ナショナルクライアント獲得のために、クリエイティブ制作を強化するなど先行投資が発生したことによる。
 


同社では、主にクリエイティブ制作強化のため、第4四半期において、正社員で78名、有期雇用で154名と大規模な採用を行ったとのことだった。また、3Dスキャニング技術を保有するAVATTAを4月に買収し、アマナデザインとブランド広告企業向けに高品質なクリエイティブを量産するモデル構築を目的とした共同出資の新会社Ca Designを設立するなど「色々と手を打っている状況」にある。
 


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■ゲーム事業

ゲーム事業は、売上高が同3.6%増の368億円、営業利益が同36.0%減の43億円と増収減益だった。既存ゲームが堅調に推移したほか、9月27日にリリースしたCygamesと任天堂の新作『ドラガリアロスト』が収益に貢献した。ただ、営業利益については、新作などの広告宣伝を強化したため、マイナスとなった。また一部部門が非常に好調だったこともあり、賞与を出したそうだ。
 


また、通期でみると、モバイルゲームの市場規模が伸び悩む中で、ポートフォリオを変えながら増収を達成した意義は大きいと強調した。『プリンセスコネクト Re:Dive』がリリースされて業績に寄与しただけでなく、『ドラガリアロスト』もわずか3日間だったものの、好調な立ち上がりとなり、日本だけでなく、繁体字圏や米国でもアプリストアのセールスランキングで上位に入るなど人気となった。

なお、『ドラガリアロスト』については、同社グループの中で過去1番の初動になったと明かした。協業先との関係で細かい情報は出せないが、リリースから1ヵ月の売上やDAU(日次アクティブユーザー数)、その他の様々な指標をみて「ダントツの1位」だったという。また台湾、香港、マカオのストアのセールスランキングで1位を獲得したが、比率は明かせないとしながら、「海外でもかなり売れている」とした。次の期では、フルで寄与するため、ゲーム事業拡大のけん引役になると期待を寄せた。
 


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■メディア事業

AbemaTVを展開するメディア事業は、売上高が同12.4%増の87億円と2ケタの伸びだった。「AbemaTV」と「タップル誕生」が増収をけん引したという。AbemaTVの収益については、広告がメインだったが、広告3に対し課金収益1の割合になるなど、課金収益大きく伸びたそうだ。実際、AbemaTVのアプリのセールスランキングが上がっている。

ただ、すでに触れたように「AbemaTV」への投資を行ったことにより、セグメント全体の営業損益は53億円の赤字(前四半期は48億円の赤字)だった。ちなみにここでいう「投資」とは、プロモーションや開発費ではなく、主に番組の制作費となっている。
 


AbemaTVの利用状況ついては、アプリがすでの3400万ダウンロードを突破し、WAU(週次アクティブユーザー数)も「ヤマを作りながら底固めして伸びている」。「72時間ホンネテレビ」や「亀田興毅に勝ったら1000万円」など世間を騒がせる企画より、レギュラー番組を強化した結果だ。また当初は、女性ユーザーの比率が少なかったが、男女比率は半々になるなど、女性ユーザーが伸びているそうだ。「恋愛リアリティショーが人気となった」。
 
▲WAUについては上下の波を作りながら、徐々に「下」の値を切り上げていることがわかる。




同社では、AbemaTVの売上を伸ばしつつ投資を行い、伸びた売上を投資に回す"パンプアップ"を掲げたが、今期は「目標金額は明かせない」ものの、AbemaTVで倍以上の売上を目指していることから、投資額はさらに拡大するもようだ。番組制作についても、レギュラー番組だけでなく、話題性のある企画にも注力する。「出せるかどうかわからないが、再び年末に向けて話題になるような企画を打ち出していきたい」と述べた。
 


なお、「AbemaTV」の拡大ペースについて、「伸び悩んでいるのではないか」といった指摘が出た。その指摘はここ数回見られたものなのだが、これまで淡々と否定していた藤田社長が「うがった見方をする人にはそう見えるかもしれないが」と前置きをしてから否定したのは印象的だった。

WAUのグラフについては、株価チャートでいうところの「下値を切り上げる」状況で徐々に伸びているように見えたものの、ここ最近は500~600万で推移し、最高値の729万を超えることができておらず、伸び悩みという指摘もあながち間違ってはいないようにみえる。また開局以来の目標である1000万の大台も遠い。

AbemaTVは、2016年の開局以来、広告宣伝などプロモーション活動はあまり行わず、話題性の高い番組の企画を打ち出して新規ユーザーを獲得しつつ、独自性と高品質なレギュラー番組を地道に制作して若年層を中心に地固めを行っていくという、いわば両輪で集客してきた。

2018年9月期においては、話題性のある企画は控え、レギュラー番組を強化し地固めを進めてきたが、今期については再び「話題性の高い企画」の仕込みも行っていくとのことで、WAUの波の「ヤマ」の頂点がどこまで伸ばせるかも注目ポイントになるかもしれない。
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