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【グリー決算説明会】「周年」の反動でQonQ減収も広告宣伝効率化で増益確保 メッセンジャーPF、海外への自社配信、Vtuberなど飛躍の準備着々

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グリー<3632>は、10月26日、東京都内で第1四半期(7月~9月)の決算説明会を開催した。説明会に先立って発表した連結決算では、売上高181.6億円(前年同期比16.0%減)、営業利益16.2億円(同40.0%減)、経常利益21.7億円(同28.2%減)、最終利益20.8億円(同9.4%増)だった。
 


第1四半期の最終利益は前年同期比からプラスになったが、関係会社株式売却益として10億円という特別利益に計上したことによるもので、主力事業であるゲーム事業は減収だった。こうしたなか、ゲーム事業の既存タイトルについてはTVCMでの手応えや売上が改善したタイトルがあること、既存タイトルの利益構造の良質化をすすめているという。また海外での自社配信やメッセンジャープラットフォーム、Vtuberといった今後の期待が高い分野でのノウハウや知見が溜まってきており、次なる大きな飛躍のために着実に足を進めているという印象だ。

決算説明会では、田中和良社長(写真)と新任の大矢俊樹取締役を中心に、足もとの状況と今後の展望について説明を行った。


 
■コイン消費減に関しては第4四半期の周年イベント集中による反動
 
四半期推移で見ると、第1四半期会計期間(7~9月)の売上高は、前四半期比(QonQ)で8.2%減の181.6億円と減収になった。前四半期に『アナザーエデン 時空を超える猫』(4月)、『消滅都市2』(5月)、『SINoALICE ーシノアリスー』、『ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜』、『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』(6月)で実施した「周年イベント」による売上の伸びがあり、この四半期はその反動減があったとのことだった。
 


また、この四半期では、フォワードワークスと共同で開発した新作『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』を9月にリリースしている。田中社長は「3DアクションRPGを作るというテーマもあり、今後このジャンルを強化するためにエンジンの開発を進めてきた」としており、今後の同社のタイトルの方向性を示唆する発言をしていた。10~12月期から収益がフルに寄与する見通しだ。

既存タイトルは『SINoALICE』と『戦姫絶唱シンフォギアXD』が前四半期に続いて好調だった。『SINoALICE』のテレビCMを展開したが、「好きな人がハマるようなブランディングを行っており、他の人気タイトルに比べて認知度が低い」(取締役の前田悠太氏)状況にあり、「CMを行ったことで、DAUとともにギルドバトルのUU数が大きく積み上がった」とその成果を報告していた。まだ伸びしろがあるとし、年始以降も様々な施策を行っていく考え。

『戦姫絶唱シンフォギアXD』に関しても2018年3月以降から改善しているとした。実際に同タイトルの売上ランキングを見ても、大幅にランキングを下げることが減ってきており、TOP100内に定着する期間が多くなっている。
 
取締役 上級執行役員 前田 悠太氏
 

続いて利益面を見ていくと、売上は減少したものの、営業利益はQonQで0.1%増の16.2億円とわずかだが増益を確保した。『SINoALICE ーシノアリスー』の初のテレビCMを展開した一方で、その費用を踏まえても効率的な広告宣伝費の投下ができた、とのことだった。他方、子会社ファンプレックスによるORATTA買収や、広告メディアにおける人員増などで人件費が増えた。
 

 
 
■海外自社展開は今後の試金石 メッセンジャーでのゲームサービスは月商数億円のタイトルも
 
海外展開も強化している。同社では、日本のIPを好きな人に届けることを指針とし、個々の国の売上規模は大きいものではないが、全世界の売上を集計して大きくなるような戦略をとっているそうだ。このため、広告宣伝費においても、AAAタイトルのように大規模に展開するということはなく、ターゲットを絞った利用にしているとのこと。また開発・運営においても同じような考え方で行っているという。

また、『ダンまち』の海外原語版『DanMachi - MEMORIA FREESE』については、現地パブリッシャーなどパートナーとは組まず、あえて自社配信を行っている。そうしたのは、自社から配信することを通じて、海外での運営やパブリッシングの経験・ノウハウを蓄積し、他のタイトルで海外展開にあたって生かしていきたいとの考えがあるからだ。
 


このほか、大きなトピックスとして、「LINE QUICK GAME」へのオリジナルIPタイトル2本を配信開始した。田中社長は「ビジネスとしての不安はなく、中国で相当な売上があるビジネス」と語り、それぞれの特性があるメッセンジャープラットフォームでユーザーに受けるものをどう開発するか考えているとコメントしていた。

同社ではメッセンジャーサービスのゲームプラットフォームに関しては、インストールを必要とせず、ソーシャル性を活かせることに魅力を感じているようだ。現在の市場規模を月間アクティブユーザーを30億人としており、『WeChat』ではすでに月商数億円以上のタイトルも複数出てきていること、LINE QUICK GAMEでも『たまごっち』のゲームが300万人以上のユーザーを数週間で獲得した背景を交えてその期待を説明していた。
 
 

ゲーム以外に目を向けると、同社が注力しているVtuber事業があげられる。管掌取締役の荒木英士氏は、スケールするためのノウハウ・知見が大きくたまってきており、「あくまで当社の観測ではあるが」と前置きした上で「何回かの番組では投げ銭によって業界内で史上最高の収益が出せたのではないか」と手応えを語った。また「Vtuberの多様性が広がっており裾野が広がることでターゲットの限られる女性キャラクターだけではなく大きな市場になるのでは」との見方を示した。
 


 
■まとめ

2019年第2四半期(10~12月)は、売上高170〜180億円、営業利益10〜15億円、経常利益10〜15億円、純利益5〜10億円と減収減益となる見通し。この業績予想については、大矢氏より、「各事業のトレンドを現実的なラインで積み上げたもの」との説明があった。ゲームという事業の性質上、業績が上下にブレが出るため、との説明があった。
 




主要タイトルの周年イベントが終わり、新規タイトルが未知数であること、新規事業がまだ投資フェーズであることを考えると、現状維持に近い数値になるのは現実的だろう。『戦姫絶唱シンフォギアXD 』や「名探偵コナン」コラボで『消滅都市2』が3年振りにTOP10入りするなど、このような取り組みでどれだけ多くのタイトルでできるか、また注目のメッセンジャープラットフォームやVtuber事業がどれだけ早い段階で大きな市場になるかが今後のポイントになりそうだ。


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企業情報(グリー株式会社)

会社名 グリー株式会社
URL http://www.gree.co.jp/
設立 2004年12月
代表者 田中良和
決算期 6月
直近業績 売上高779億円、営業利益94億円、経常利益103億円、最終利益47億円(2018年6月期)
上場区分 東証一部
証券コード 3632

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