ユナイテッド、2Qは売上高2.7倍に…メルカリ上場に伴う株式売却益が収益押し上げる アドテク事業やゲーム事業は減収減益に

ユナイテッド<2497>は、10月31日、2019年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高188億5800万円(前年同期比2.7倍)、営業利益122億1900万円(前年同期9億5000万円)、経常利益122億600万円(同9億4400万円)、最終利益80億8000万円(同5億6600万円)となった。
 

第1四半期連結累計期間においては、アドテクノロジー事業は売上高減少トレンドが下げ止まるも減収減益となり、ゲーム事業も既存タイトルの売上逓減と新規タイトルリリースに向けた開発投資の継続により減収減益となった。また、コンテンツ事業はキラメックスをはじめとしたグループ会社が好調なものの、新規事業への先行投資が増加したため、増収減益となった。

一方、第1四半期期間中に出資先のメルカリ<4385>の東証マザーズ上場に伴う売出しで、売上高128億9200万円、営業利益126億4100万円がインベストメント事業の業績として計上されている。

主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

①アドテクノロジー事業…売上高30億100万円(前年同期比21.2%減)、セグメント損益3200万円の赤字
市場環境の変化を受けて、主力事業であるadstirの売上高が減少したほか、Bypassにおける特定業種での出稿量減少などにより売上高が減少した。

②ゲーム事業…売上高7億9900万円(同11.2%減)、セグメント利益7800万円(同72.7%減)
『クラッシュフィーバー』がリリース後の経年によって売上高逓減となったほか、『東京コンセプション』をはじめとした新作の開発投資が増加した。

③コンテンツ事業…売上高20億4400万円(同6.5%増)、セグメント利益100万円(同99.6%減)
キラメックスをはじめとした子会社が成長を継続した。一方でSmarpriseやアラン・プロダクツにおける新たな事業への投資や、規模拡大による人件費などコストが増加した。

④インベストメント事業…売上高130億4400万円(同4,463.2%増)、セグメント利益129億500万円(同5,054.4%増)
第1四半期期間に投資先であるメルカリの上場に伴う株式売却益を計上した。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、レンジ予想で売上高と営業利益の予想のみを新たに開示しており、売上高は269億~291億円(前期比86.2~101.5%増)、営業利益は100億円~110億円(同6.0~6.6倍)としている。
 




ユナイテッド株式会社
https://united.jp/

会社情報

会社名
ユナイテッド株式会社
設立
1998年2月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
2497
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