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【セミナー】「GREEアバター」「ピグ」「セルフィ」など運営5年以上の長期タイトル7本が集結! 人気アバター・デコサービスを提供し続ける秘訣とは

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グリー<3632>は、10月11日19時より、同社内にて、5年以上運営しているアバター・デコサービスに焦点を当てたセミナー「超長期アバター・デコ運営サテライト」を開催した。なお、本イベントは、5月10日に開催して200名以上の参加者を集めた「超長期ゲーム運営サミット」(関連記事)のサテライト版セミナーとなる。
 
当日は、グリーから「GREEアバター」プロデューサーの倉又澄氏、『踊り子クリノッペ』プロデューサーの田村真梨子氏、『ハコニワ』プロデューサーの大塚雄斗氏の3名が登壇。加えて、サイバーエージェントのメディア統括本部 ピグカンパニー 事業部長の下山航平氏、ジークレストの「セルフィ」プロデュース事業部でプロデューサーを務める新井亮太氏、ココネの経営企画室長である冨田洋輔氏、Donutsの運営事業部 副部長で『単車の虎』プロジェクトリーダーの土井光人氏が登壇し、順に講演を行った。その後は、7名によるトークセッションでマーケティング戦略やコストコントロールなどの超長期運営力に加え、「デザイン力とモチーフ選定の創意工夫のみでアイテム需要を作り続ける力」「ファンコミュニティを意識し、超長期的なユーザーの利用環境を維持する力」を中心に超長期運営のノウハウを披露した。本稿では、その模様をレポートしていく。
 
 
まずは、グリーで超長期ゲーム運営サミットの責任者を務める馬場貴之氏が登壇し、本セミナーの趣旨を説明した。馬場氏によると、本セミナーではリリース5年以上を経過し、好調を維持し続けているプロダクトが対象となっているとのこと。長期運営における秘話や苦労話を共有する場となるため、開発力ではなく運営力に特化したセミナーとなっていると説明した。
 

▲グリー「超長期ゲーム運営サミット」責任者の馬場貴之氏。
 
その中で、今回は「アバター・デコサービス」にフォーカスして講演を展開。理由として、一般的なソーシャルゲームでは「パラメータ」や「スキル」など、所持することで相手より優位に立てることでアイテムの需要を生み出しているが、アバター・デコサービスにはそうした概念がないため、売れるものを作る秘訣や売り続けられる要因を伝えていきたいと語った。
 


▲こうしたサービスで長期運営を続けるには、純粋なデザイン力や魅力的な世界観設定、如何にユーザーが気持ち良く過ごせるかといった点が大切になってくる。
 
続いては、各サービスの概要と直近の取り組みを紹介。
 
●GREEアバター(11周年)[グリー]

 
GREEアバターを紹介するのは、グリー Japan Game事業本部でアバターグループ プロデューサーを務める倉又澄氏だ。倉又氏は2010年よりGREEアバターの運営に関わっているため、今年で9年目になるとのこと。
 

▲グリー Japan Game事業本部でアバターグループ プロデューサーの倉又澄氏。
 
「GREEアバター」は、「GREE」プラットフォーム上のプロフィールやゲームなどで表示される「自分の分身となるキャラクター」で、18万点以上のアイテムから自分好みの着せ替えを楽しむことができる。2007年7月10日よりサービスを開始しており、2016年1月にiOS版、2017年5月にAndroid版をリリースしたことから、現在はWebとネイティブの両面で展開している。
 
 

また、2014年にはアバターを通じて友人とコミュニケーションが図れる「AvaMee」という機能を追加したことから、それまでのひとりで着せ替えを楽しむものからコミュニケーションを楽しむコンテンツへと変化。2017年12月に実施したリアルイベントでは、1200名以上の方が来場した。倉又氏は「この先もさらに愛されるサービスを提供し続けたい」とコメントして本サービスの紹介を終えた。
 
 
 
●踊り子クリノッペ(11周年)[グリー]

 
続いて登壇したのは、グリーで『踊り子クリノッペ』のプロデューサーを務める田村真梨子氏だ。田村氏は2010年に入社し、『踊り子クリノッペ』のほか『ハコニワ』でも運営プランナーを務めるなど、これまで実質5~6年ほど女性向けアバターサービスに携わっている。
 

▲グリー Japan Game事業本部で『踊り子クリノッペ』のプロデューサーを務める田村真梨子氏。
 
着せ替えを楽しめる元祖携帯ペット育成ゲームである『踊り子クリノッペ』だが、その際たる特徴は”世界観”にあると田村氏は話す。クリノッペは、話すことはできないが、成長するとダンスを覚えてご主人様(ユーザー)に感謝を伝えてくれる。
 

 
また、本作のユーザー層は30~50代とやや高め。男女比は4:6とやや女性が多いことが明かされた。サービス開始から11年経った今もMAUが10万を超えるなど好調を維持している。最後に、今後の取り組みとして「新しいお客様にも遊んでいただきやすいようサービスを変えていきたい」とコメントして紹介を終えた。
 

 
●ハコニワ(10周年)[グリー]

 
3つ目の農園系シミュレーション『ハコニワ』を紹介したのは、グリーで『ハコニワ』プロデューサーを務める大塚雄斗氏だ。2013年に入社した大塚氏は、3~4年ほど前から『ハコニワ』に携わっているとのこと。
 

▲グリーで『ハコニワ』プロデューサーを務める大塚雄斗氏。
 
『ハコニワ』最大の魅力は、これまでに実装された3万点以上のアイテムで、無限大の組み合わせによるお庭づくりが楽しめる点だという。また、土台となる庭も300種以上も存在している。
 
そんな『ハコニワ』は2018年9月で10周年を達成。売り上げも昨年と比べて108%と、好調に推移していることが発表された。大塚氏は、次の10年となる20年目に向けて成長プランを練っているという。その中で、お客様に寄り添ってアンケート調査を行っていくほか、「GREEアバター」、『踊り子クリノッペ』と共に、初の合同ファン感謝祭を2019年1月26日に実施することを明かした。
 


 
ここからはゲスト4社による自社サービス紹介。
 
●ピグ(アメーバピグ、ピグパーティ)(9周年)[サイバーエージェント]

 
続いて登壇したのは、サイバーエージェント メディア統括本部 ピグカンパニー 事業部長の下山航平氏。元デザイナーである下山氏は、その後プロデューサーとなり今は責任者としてサービスを見ていると経歴を紹介した。
 

▲サイバーエージェント メディア統括本部 ピグカンパニー 事業部長の下山航平氏。
 
「ピグ」は、自分そっくりなアバターをつくって遊ぶ「仮想空間コミュニティ」である。また、「ピグ」というブランドやアバターを使ったタイトルの総称ともなっている。
 

 
そんな「ピグ」がこれまでにリリースしてきたアイテムは20万点以上。ユーザーは全体で1800人以上が登録しているとのことだ。
 
直近の取り組みとしては、週一回、PCでライブクイズを開催。こちらでは、リアルタイムにユーザーが集まり、クイズに回答して10万円を山分けしていく。また、ユーザーがキャラを活かしてオリジナルの動画を作成しているのも特徴のひとつ。ユーザー層が若いことから、ときにユーザーが運営の想像を超えるようなことを実施してくれることもあるのだとか。
 

 
●セルフィ(ポケットランド、アットゲームズ)(12周年)[ジークレスト]

 
次に登壇したのは、ジークレストのセルフィプロデュース事業部で「セルフィ」のプロデューサーを務める新井亮太氏だ。2008年12月より同社に入社した新井氏は、2013年7月よりセルフィのアバターを使用した「ポケットランド」の立ち上げに参加、2016年4月より「セルフィ」のプロデューサーに就任している。
 

▲ジークレスト セルフィプロデュース事業部「セルフィ」プロデューサーの新井亮太氏。
 
「セルフィ」は、長寿タイトルが集まった今回のセミナーの中でも、12年と最も長く運営を続けている。会場では、12年の間に実装してきたハロウィンの衣装についての変遷も公開された。
 

 
また、全世界に1300万人のユーザーを抱える「セルフィ」のユーザーは8割以上が女性であるという。アバターに男女の区別がないのが特徴で、男性でも遊びやすい造りになっているとのことだ。新井氏は、ここまで長く続けてこられた秘訣として、毎年新しいチャレンジを続けてきたという点を理由として挙げた。
 
●ポケコロ(7周年)[ココネ]

 
続いては、ココネの経営企画室長である冨田洋輔氏が「ポケコロ」について紹介。冨田氏はこれまで、マーケティングや事業開発、カスタマサポートや採用、経営企画など幅広く携わってきた経歴があるとのこと。
 

▲ココネの経営企画室長である冨田洋輔氏。
 
まず冨田氏は、“飾る”サービスの未来に確信を持っていると話す。デコ・アバター市場は日本が最も進んでおり、まだまだ世界でも拡大していくと考えていると述べた。この点を前提に、「ポケコロ」で行ってきたサービスを紹介した。
 
これまで3万点のアイテムを実装してきた「ポケコロ」では、7無量大数6214不可思議7559那由多通りと膨大な組み合わせが楽しめる。2011年から7年間に渡ってTop Grossingで50位以内を維持しており、現在も最高売り上げを更新し続けているという。
 

 
ユーザー層は93%が女性で、10代以下~60代以上まで幅広く楽しまれているのが特徴だ。また、中には親子3世代に渡って「ポケコロ」を遊んでいる方もいるという。
 
そのほか、全社のほぼ半数である約200名がデザイナーという社内体制が特徴的で、社員の2/3以上が女性とのこと。最後に冨田氏は、「可愛いを生み出す力」を極めて一緒に、このカテゴリを確固たるものにしていきましょうとコメントして紹介の締めとした。


 
●暴走列伝 単車の虎(6周年)[Donuts]

 
最後に登壇したのは、Donutsの運営事業部 副部長で『単車の虎』プロジェクトリーダーの土井光人氏だ。入社5年目となる土井氏は、2017年まで京都事業所の立ち上げや事業移管、採用などを担当してきた。
 

▲Donutsの運営事業部 副部長で『単車の虎』プロジェクトリーダーの土井光人氏。
 
これまでのサービスと異なり、暴走族の世界をリアルに再現した『単車の虎』は、そのユーザー層にも他とは異なる特徴が表れている。男性比率が7割と多く、30~40代が中心になっているとのことだ。土井氏は、ユーザーの特徴として、繋がりを大事にする方が多く、問い合わせの中にも自分ではなく「友達が困っているから助けてほしい」といった内容のものも少なくないのだとか。
 

 
そんな『単車の虎』は、10月26日をもって7周年を迎える。今後は、今まではあり得なかった常識を覆す施策を実施していきたいと語って紹介の締めとした。
 

各タイトルの紹介が終わった後は、いよいよトークセッションへ。ここからは、ファシリテーターにフリークアウト Sales Strategy / 宣伝プロデューサー兼ボルスト Co-Founder / 宣伝プロデューサーの豊野桂太氏を迎えて、テーマごとに各者が意見を話し合った。
 

▲フリークアウト Sales Strategy / 宣伝プロデューサー兼ボルスト Co-Founder / 宣伝プロデューサーの豊野桂太氏(写真右)。

最初のテーマは「ここが辛いよ!デコ・アバター運営お悩みあるある~モチーフ編~」。先ほどは「セルフィ」の新井氏が12年分のハロウィン衣装を紹介する場面もあったが、やはり長年運営を続けていると新しい衣装を考えるのに苦労をするというのはユーザーの目から見ても大変そうな部分ではないだろうか。毎年、クリスマスには「今年のサンタクロースの衣装をどうしようか」という話が挙がるという倉又氏は、「試着率」や「お客様の声」からモチーフの指針を決めているという。
 

 
また、このテーマに対して冨田氏は「組み合わせが広がる環境が大事」と答える。宇宙×○○というシリーズを2012年から続けている「ポケコロ」では、デザイナーがアンテナを立て続けることで引き出しを増やそうとする努力や、議論をしたときにクオリティを上げられる環境があることを意識していると話した。
 

 
続いてのテーマも少し近いところで「ここが辛いよ!デコ・アバター運営お悩みあるある~アイテム編~」。ここで新井氏は、アイテムそのものだけでなく、着替えを楽しく、または幅を拡げるようなアイテムを作ることが大事と答える。例えば、「セルフィ」では「逆光」や「透ける服」というように、アイテム1点で他の衣装にも表現のバリエーションを持たせられるような工夫が成されている。
 

 
続いて、3つ目の「超長期化させるために、壊した鉄則ルール!」というテーマでは、特別なときにだけ、いつもは起きないようなことを起こして大きなインパクトを与えているという。下山氏は、「ピグ」の世界はファンタジーではないため、急に空を飛べるようにはならないが、例えばハロウィンの際に箒に乗った魔女のようなコーディネートが楽しめるなど、ある種の特別感を演出することがヒットに繋がると話した。
 

 
また、大塚氏は開発の側面から、ベトナムに開発を移管することでリソースが確保できるようになり、運営力がアップしたという内情の話も。移管前は、定常運営に割かれる時間も多いことから新しい施策には取り組み辛いところがあったが、まずは型が決まっている部分をベトナムの開発会社に移管したことから本社でのリソースが確保できるようになったという話だ。また、コストの面にも改善が見られたとの結果を明かした。
 

 
なお、グリーの海外委託戦略については合わせて下記の関連記事も参考にしていただきたい。
 
【関連記事】
【CEDEC 2018】海外委託の際に発生する問題点とその解決法…委託側の「グリー」と受諾側の「GREVO」が両社の視点から解説

次に、「独自文化!?うちだけの秘伝のタレ!」というテーマは『踊り子クリノッペ』の田村氏が「世界観を死守すること」と回答。先ほどの紹介にもあった通り、クリノッペはナンチョビーが発見したものであるため、リアルイベントなどでも”グリーの運営”としてではなく” C.K.T.(クリノッペ研究チーム)の運営”として白衣姿でお客様に接しているという話を展開した。
 


そして、最後の「流行りのファンマーケティング こんな取り組みしてます!」というテーマでは、土井氏が如何にお客様が求めている場を提供できるかが大事かについて語った。アバターやバイクの見た目が売り上げの大半を担っているという『単車の虎』では、人よりも目立てることがユーザーのモチベーションに繋がっていると話す。そのため、手に入れたアイテムを他のユーザーに見せられる場として「アバターコンテスト」を開催しているという。ただし、この際に不正があっては真面目にお洒落を楽しんでいるユーザーの気持ちを踏みにじってしまうことにもなるので、不正防止には最新の注意を払っているとの話だった。その結果、アバターコンテストは人気コンテンツとなり今も参加率90%以上を達成していると話をまとめた。
 

 
こうして幕を閉じた今回のセミナーだが、やはり長期運営を続けているからこそ分かること、また長く運営を続けるためにはこうした考え方が必要なのだという秘訣が存分に語られるイベントとなった。テキストのみでは伝え切れない部分も数多くあったため、また次回「超長期ゲーム運営サミット」が開催されることがあれば、是非、実際に会場へと足を運んでいただきたい。

 
(取材・文 編集部:山岡広樹)



【関連記事】
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企業情報(グリー株式会社)

会社名 グリー株式会社
URL http://www.gree.co.jp/
設立 2004年12月
代表者 田中良和
決算期 6月
直近業績 売上高779億円、営業利益94億円、経常利益103億円、最終利益47億円(2018年6月期)
上場区分 東証一部
証券コード 3632

企業情報(ココネ株式会社)

会社名 ココネ株式会社
URL http://www.cocone.co.jp/
設立 2009年9月
代表者 千 良鉉
決算期
直近業績 非開示
上場区分 未上場
証券コード

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