【詳報】コーエーテクモHD、第3四半期は売上・利益ともに過去最高…パッケージゲーム好調、スマホゲームもロイヤリティ収入と運営収入伸びる

コーエーテクモホールディングス<3632>は、本日(1月28日)、第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表し、売上高268億円(前年同期比11.5%増)、営業利益71億円(同24.9%増)、経常利益114億円(同0.5%増)、最終利益84億円(同2.5%増)と増収増益だった。売上、利益ともに過去最高を更新した。

 


同社では、パッケージゲームの売上が好調で、スマートフォンゲームの運営収入やIP許諾等のロイヤリティ収入が増加したことにより、高い成長性と収益性を実現した、としている。セグメント別の状況については、主力のエンタテインメント事業に多くの文字数を割いている。


■エンタテインメント事業
売上高239億円(同12.9%増)、セグメント利益62億円(同28.1%増)と増収増益だった。

「シブサワ・コウ」ブランドでは、当社がIPを許諾し、国内でスマートフォン向けに配信中の『新三國志』が好調で、ロイヤリティ収入が伸長した。11月には、「大航海時代」シリーズの発売30周年を記念するタイトル『大航海時代 Origin』(iOS、Android用)をLINE Gamesと共同開発することを発表した。

「ω-Force」ブランドでは、IP許諾タイトル『真・三國無双 斬』が9月にネクソンより国内でリリースされ収益に貢献した。11月には『真・三國無双8』(PS4、Steam用)の基本無料版を配信し、ユーザーの拡大と有料コンテンツの拡充を図ったという。12月には開発を担当した『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』がスクウェア・エニックスより発売となった。

「Team NINJA」ブランドでは、『仁王 Complete Edition』のリピート販売が引き続き堅調に推移した。スマートフォンゲームでは、株式会社スクウェア・エニックスと共同で開発した『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が、年末にかけて特に海外で好調に推移した。

「ガスト」ブランドでは、NHN PlayArtとの共同ゲームプロジェクトであるスマートフォンゲーム『アトリエ オンライン ~ブレセイルの錬金術士~』(iOS、Android用)が10月に配信開始され、ダウンロード数は250万を突破した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、「ネオロマンス・ライヴ 遙かキャラソン祭」など、当第3四半期中に合計5つのイベントを開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

その他のセグメントは以下の通り。


■SP事業
売上高12億円(同74.6%増) セグメント利益4億円(同90.4%増)だった。『CR信長の野望~創造~』など2タイトルがリリースされた。パチンコ・パチスロ機への液晶ソフト受託開発は順調に進捗しており、増収増益となった。


■アミューズメント施設運営事業
売上高10億円(同6.0%減) セグメント利益0.7億円(黒字転換)だった。大型景品搭載のプライズゲーム機が好調で既存店売上高が増加し、黒字転換した。


■不動産事業
売上高5億円(同0.7%減) セグメント利益2億円(同20.5%減)だった。グループが保有する賃貸用不動産は高い稼働率を維持した。


 
2019年3月期の見通し

続く2019年3月期は、売上高410億円(前期比5.3%増)、営業利益120億円(同2.5%増)、経常利益175億円(同4.3%増)、最終利益125億円(同4.0%減)を見込む。

 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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