ガンホー、18年12月期は売上高0.2%減、営業益22.7%減 スマホゲーム堅調で売上高はほぼ横ばいに 子会社GRAVITYの売上高比率上昇で利益率低下

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、2月1日、2018年12月期の連結決算を発表、売上高921億円(前年同期比0.2%減)、営業利益265億円(同22.7%減)、経常利益266億円(同22.4%減)、最終利益165億円(同25.9%減)となった。
 

売上高は前年同期と比べて減収となったものの、スマートフォン向けゲームが堅調に推移し、前年同期比でほぼ横ばいとなった。各利益項目は、主にGRAVITYの売上高比率が高まったことによって売上構成比が変化し、利益率が減少したことから前年同期比で減益となった。

既存ゲームは、『パズル&ドラゴンズ』は引き続き長期的に楽しんでもらうことを主眼に、新ダンジョンなどの追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデートおよびイベントを実施しした。また、2018年10月末より開始した「パズドラ大感謝祭」をはじめ、既存・新規ユーザーのみならず休眠ユーザーも楽しめる様々な施策を実施し、MAUの活性化を図った。

新規ゲームは、『妖怪ウォッチ ワールド』や『クロノマギア』などの新作スマートフォン向けゲームの配信を開始し、新規価値の創造およびパートナー・パブリッシング事業にも積極的に取り組んだ。

新規事業は、ガンホーと吉本興業、サイバーエージェント<34751>の3社が出資する合弁会社mspo(エムスポ)が、2018年9月よりモバイルゲーム向け新サービス「mspo」の提供を開始した。

子会社の事業は、連結子会社のGRAVITYが2018年3月よりスマートフォン向けゲーム『Ragnarok M: Eternal Love』を韓国で新たに配信開始し、堅調に推移している。さらに2018年10月から東南アジア地域でも配信開始となった本作は好調な立ち上がりとなり、2019年1月からは新たに北米・南米・オセアニアでも配信開始となった。

なお、2019年12月期通期の連結業績予想は非開示。同社は、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるためとしている。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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