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【サイバーエージェント決算説明会】17年ぶりの下方修正 増収ペース上回るコスト増への対応に遅れ 2Q以降はブレーキをかけて「巡航速度」へ

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サイバーエージェント<4751>は、1月30日、2018年9月期の連結決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。同日発表した決算は、売上高1108億円(前年同期比13.2%増)、営業利益53億円(同35.2%減)、経常利益51億円(同33.7%減)、最終利益9億円(同61.2%減)だった。

同時に、17年ぶりとなる通期業績予想の下方修正も行った。売上高4400億円(前回予想4700億円)、営業利益200億円(同300億円)、経常利益190億円(同290億円)、最終利益20億円(同50億円)とした。従来予想からの修正率は、売上高が6.4%減、営業利益が33.3%減、経常利益が34.5%減、最終利益が60.0%減だった。
 


藤田晋社長(写真)は、「第1四半期の営業利益は53億円と通期計画に対して悪くないように見えるが、投資育成事業の株式売却でカバーしたもので、内容は大きく遅れている。このくらいの出遅れであれば、第1四半期で下方修正の判断を出したほうが新しい展開ができる」と悪材料を全て出して出直す考えを示した。
 


下方修正の要因は、『ドラガリアロスト』が想定を下回ったことに加え、売上の伸びに対してコストが増えすぎたという意味での収益構造の異変をあげた。昨年の第4四半期(2018年7~9月)に気づいたものの、『ドラガリアロスト』の初月が好調だったこともあり、「かなりの期待」を込めて営業利益の予想を300億円としたという。

『ドラガリアロスト』は、かなりいいスタートだったものの、広告宣伝費を投下してユーザーが増えても課金売上が増えない状況に陥り、想定を下回る見通しとなった。ネット広告も同様で、20%台の増収を見込んでいたが、2四半期連続で10%台前半の伸びにとどまっていた。

そこで、2018年11月の段階で全社的なコストを絞り込む方向に転換したという。広告宣伝費は、比較的短期間で削減できるものの、人件費についてはどうしても調整に時間が必要になる。中途採用をいったんストップし、人員不足が生じた場合、グループ内の移動で対応していく考えだ。第2四半期以降は巡航速度に戻る見通しとした。

続いて四半期業績及びセグメント別の状況を見ていこう。


 
■第1四半期は売上高は過去最高も

まず、前期の第4四半期(7~9月)を振り返ろう。売上高が前年同期比で5.5%増の1075億円と伸びた一方で、営業利益は同47.2%減の36億円と大幅な減益となった。ナショナルクライアント獲得のため、ネット広告事業でクリエイティブの強化を目指して人員採用を強化したことや、ゲーム事業における新作リリースに伴う広告宣伝費の増加などが響いたという。またAbemaTVへの投資額が前四半期の52億円から62億円に増えたことも重しとなった。
 


続く第1四半期(10~12月)の売上高は同3.0%増の1108億円と四半期ベースで過去最高を更新したものの、営業利益は同12.2%減の53億円と減益となった。広告事業でクリエイティブ強化を目指した人員採用を強化したことに加え、ゲーム事業で『ドラガリアロスト』などの広告宣伝費を増やしたことなど費用の増加が影響したとのこと。
 
 
▲販管費の推移。過去最高の水準となった。広告宣伝を中心に見直しをかける一方、採用もストップしており、徐々に効果が出てくるとの見方を示した。


 
■インターネット広告事業

売上高が11.1%増の628億円、営業利益が同17.1%減の45億円と増収減益だった。売上高は過去最高を更新したが、藤田社長は「感覚値としてはちょっと弱い」と述べた。同社では、当初は10%台後半を狙っており、「20%台の増収、あわよくば30%台も狙っていた」という。
 


ただ、売上の弱さは一時的な現象なのかは判断できないとした。ネット広告市場の伸びる要因として、ゲームやFX、消費者金融、仮想通貨など市場全体を引き上げるような「絶好調の広告主」がいることに加えて、かつてのFacebookやリスティング広告など「バカ売れする広告商品」の存在が必要とした。


 
■ゲーム事業

売上高が同7.8%増の363億円、営業利益が同43.4%減の31億円と増収減益だった。「既存タイトルが結構落ち込んだ」ものの、任天堂<7974>との共同タイトル『ドラガリアロスト』が売上に寄与し、増収を確保した。他方、営業利益については、『ドラガリアロスト』の広告宣伝を積極的に展開したことに加え、年末に実施したフェスの費用も影響し、減益となった。
 


第2四半期(2019年1~3月)は回復する見通し。『グランブルーファンタジー』をはじめ、『プリンセスコネクト!Re:Dive』、『バンドリ!ガールズパーティ!』が周年記念を迎える。一般的に周年キャンペーンやイベントなどを行うため、売上が伸びる傾向にあるためだ。さらに既存タイトルの売上が年初から回復していることや広告宣伝費の削減も寄与する。
 
▲『荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!』については、QualiArtsがバンダイナムコエンターテインメントと共同開発を行っているとのこと。

 


 
■メディア事業

売上高は95億円と過去最高を更新した。AbemaTVの広告と課金収入が伸びているためだ。寄与の度合いについては詳細は明かしていないが、「半々」になるとのこと。
 


AbemaTVは、特番や広告宣伝の効果もあり、年末のWAU(週次アクティブユーザー数)が918万人と過去最高を記録した。前の期では、特番で一時的にユーザーを増やしてもすぐに離れてしまうという考えから、前期はレギュラー番組を強化し、ベースユーザーの拡大に注力してきたが、こうした取り組みが年末の特番で花開いた格好だ。
 


他方、ユーザー課金についても急速に拡大しているという。同社によると、月額960円の有料会員数は4.5倍の35万8000人に伸びたとのこと。Abemaプレミアムは、有料コンテンツのほか、機能面での差別化も図った。追っかけ再生のほか、ダウンロード機能、見逃しコメント機能などが利用できる点が好評だそうだ。
 


このほか、他社との連携も強化している。オリジナル番組の版権を販売してDVD化を行うパブリッシング事業や、海外在住の日本人が視聴できるようにするための海外配信、さらに出演者へのギフティング、番組を見ながら投票ができる公営ギャンブルの放送などを行っている。電通や博報堂との資本提携、通信会社との協業なども進んでいる。
 


藤田晋社長は、「AbemaTVについても費用面から一回引き締めることになるが、この事業はしっかりと投資すべき事業だ。売上も伸ばし、ふさわしいコストを掛けていきたい」。そして「収益源を多様化させて、(テレビや新聞、ラジオ、Webメディアなど)これまでとは全く新しいメディアを作りたい」との決意を示した。

 
(編集部・木村英彦)
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企業情報(株式会社サイバーエージェント)

会社名 株式会社サイバーエージェント
URL http://www.cyberagent.co.jp/
設立 1998年3月
代表者 藤田晋
決算期 9月
直近業績 売上高3713億円、営業利益307億円、経常利益287億円、最終利益40億円(2017年9月期)
上場区分 東証1部
証券コード 4751

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