【イベント】ネクソンの新作『DarkAvenger X』で明らかになった新要素をレポート…129ヵ国以上のストアでTOP5入りした人気作を日本向けにリファイン


ネクソン<3659>は、2月7日に、新作『DarkAvenger X』のメディア向け先行体験会を開催した。本稿では試遊のレポートをしていくとともに、今回の体験会で発表された新要素や、日本向けにリリースするにあたり改良された要素について掲載していく。

『DarkAvenger X』は、2月13日にネクソンが配信する予定の新作アクションRPGアプリだ。本作の基となる『DarkAvenger III』は2017年に韓国でリリースされ、その後2018年6月にはグローバルリリースもされている。あらゆる国で人気を獲得しており、ストア内のRPGカテゴリのランキングでも、129ヵ国でTOP5入りを果たしている。タイトルが『DarkAvenger X』となっているのは、日本向けにリリースするにあたり、さらなる改修を加えた新作として発表されているためだ。




今回の体験会では、試遊を始める前に本作のディレクターでもある、Boolean Gamesのムン・ホ・ファン氏が登壇し、本作の概要や『DarkAvenger X』からの新要素についての説明を行なった。




『DarkAvenger X』は、スピーディで爽快なアクションを一番のウリにしている。ゲームはクエストをクリアしていくことで進行する。クエストでは、敵を倒しながら奥へと進んでいき、ボスを討伐すればクリアとなる、いわゆるスマホゲームのアクションRPGとして王道的な造りとなっている。


▲クエストはバックビュー視点で固定されており、プレイヤーはキャラを操作して奥へと進んでいく。敵がいないときは移動速度が上がるのでスピーディーに進められるのが特徴だ。

モンスターとの戦闘では、キャラクター特有のスキルを駆使しながら戦っていくが、それだけでなく、条件を満たすと敵を一撃で倒せる「フィニッシュスキル」や、特定のモンスターを討伐したあとに乗り回せる「モンスターライド」、モンスターの武器を奪う「武器強奪」など、独特なシステムも多数盛り込まれている。





また、『DarkAvenger X』にはソロプレイ用のクエスト以外のゲームモードも搭載されている。2人でダンジョン攻略に挑む「パーティーダンジョン」や、4人で強力なボス討伐を目指す「レイド」では、全国のプレイヤーとの協力プレイができる。

対人コンテンツは、1対1の個人戦だけでなく、最大で3対3の団体戦も用意されているとのこと。こちらも全国のプレイヤーとマッチング可能で、本作のエンドコンテンツのひとつとなる。




プレイヤーが使用可能なキャラクターは、「バーサーカー」、「ウィザード」、「ウォーリア」、「アーチャー」の4種類となっている。全てのキャラクターをリリース直後から使用できる。



キャラクターカスタマイズも豊富で、1キャラクターにつき6240通りの組み合わせが存在するという。ゲーム内の「ビューティーショップ」を使用すれば、キャラ作成後も再度カスタマイズをし直すことも可能。装備品の染色も含めれば、より個性的なキャラクターを生み出せる。




ここからは、日本でのリリースのために加えられた改修についての内容となる。まずは、ストーリーなどで表示されるキャラクター2Dモデルを、日本用としてアニメ調にデザインし直している。



これに伴い、3Dモデルもデザインを大きく変更している。変更の方針については、日本のスタッフの意見を積極的に取り入れ、アニメ調でスタイリッシュなものになった。



『DarkAvenger X』では、リリースから4種類のキャラクターが使えるようになっているが、従来のシリーズでは、アーチャーが初期プレイアブルキャラクターではなかった。

同社の調査によると、日本人は、アクションゲームにおいて遠距離職、特にアーチャーの様な弓を使うキャラクターを好む傾向が強いとのこと。そのため、今回はアーチャーを初期プレイアブルに実装し、デザインも小柄なキャラクターが大型の武器を使うというロマンあるものに変更されている。



また、シナリオに関しても大幅な追加が施されている。これまではメインシナリオだけが実装されていたが、『DarkAvenger X』には、主人公たちの過去や、新キャラクター「ティーシポネー」との対話にフォーカスした「サブシナリオ」が実装される。

これにより、よりキャラクターたちのパーソナルな部分が把握できるようになり、キャラクターやシナリオへの理解度が増すとのこと。バトルだけでなく、ストーリーも楽しめるよう工夫がなされている。




以上で、新要素や日本向けのカルチャライズについての発表は終了した。最後に、『DarkAvenger X』の配信日は2月13日であることと、2月12日より事前ダウンロードがスタートすることも明示された。



リリース後に実装されるコンテンツの中から、3人で挑戦する最高難易度の「クロスレイド」や、悪魔と天使を模したアバターのラフ画も公開された。




各キャラクターのアクションや、システムを紹介する動画が、YouTubeの公式チャンネルにまとめられているので、こちらも合わせてチェックしてほしい。

●DarkAvenger X CHANNEL
https://www.youtube.com/channel/UCApstTDuRpEMDVgvh7yoeFA


発表も全て終わったところで、いよいよ試遊会が始まった。今回、筆者が使わせていただいたキャラクターは先ほどもお話があったアーチャー。まずはキャラメイクの詳細を確認してみたが、プリセットだけでも多くのパターンが存在しており、スライダーを使った詳細設定も可能だった。



▲顔のパーツ、上半身、下半身とかなり細かく設定を変えられる。

次はソロプレイのクエストに挑戦。動きは全体的に軽快で、アクションひとつひとつがスピーディーなので、操作感はかなり爽快! あまり深く考えずに、スキルを順番に使っていくだけでも戦闘は難なくこなせる。

そこから、慣れてくるとスキルのリーチを考えたり、回避行動で敵の攻撃をかわしたりなど、テクニカルな戦い方もできるため、プレイヤーのスキルが向上すれば、自分より強い敵と戦うこともできるだろう。



▲スキルの派手さや、カメラアングルの変化など、ダイナミックな映像演出のおかげで、迫力のあるグラフィックになっている。

キャラクターの強化をするには、キャラクターのレベルアップだけでなく、装備品やスキルの強化も重要になってくる。スキルは習得したものの中から、好きなものを装着できる。




敵にとどめを刺す特殊なスキル「フィニッシュスキル」も強化ができ、一般モンスター用、エリートモンスター用、ボスモンスター用の3種類を付け替えられる。



ソロ用クエストの次は、4人協力の「レイド」に挑戦。今回はLv.1の「グロビス」というレイドボスに挑戦したが、それでも死者が続出。レイドボスは、クエストのボスとは桁違いの強さで、手応え抜群の内容となっていた。



ある程度HPを減らしたところでこちらのスキルが変化し、槍を投げるアクションができるようになった。飛びながら攻撃をしてくるグロビスに向かって槍を投げつけていくと、グロビスが墜落して隙だらけに。そこを全員で畳みかけてなんとか勝利を掴んだ。ひとりでは敵わない相手に協力して勝てたという充足感もバッチリ。




協力の後は対戦モードにも挑戦。最初は1体1の個人戦をプレイしてみる。マップは左右に伸びる橋のようになっており、特殊なギミックもないため、純粋にスキルの読み合い勝負になる。視点もクエストの時のようなバックビューではなくトップビューとなり、周辺が見通せるような形になっている。

さらに、このモードではモンスターと戦う際には用意されていなかった「防御」が追加されており、相手の攻撃にタイミングよく合わせることでカウンターが狙えるため、攻撃の読み合いも発生する。単なる殴り合いだけではなく、攻防の駆け引きが楽しめるのは対人戦ならではの要素だろう。


▲3戦ほどしてみたところ、3戦とも余裕を持っての勝利。素早い遠距離攻撃ができるアーチャーは対人戦では若干有利に感じられた。

対人戦で気持ち良く勝利できたところで、団体戦もプレイ。団体戦は、最大で3対3での対戦となるが、今回は2対2でのマッチングとなった。



フィールドはダイヤモンド型になっており、中央付近には壁があって移動が制限されていたり、東西南北の端には回復や強化の効果を持つアイテムが落ちていたりと、1対1のときとはかなり違った戦い方が求められる。

敵はウォーリアとバーサーカーの近接2種類。こちらはウィザードとアーチャーの遠隔2種類なので、射程距離の長さを活かしながら、できる限り2対1の環境を作ろうと走り回る作戦を展開してみた。


▲制限時間内により多く相手を倒したチームが勝利となる。こういったルールでは、敵を倒すことだけでなく自分が倒されないようにすることも重要だ。

最初は、アイテムの位置など団体戦独自のルールを掴み切れておらず、相手チームにペースを握られてしまうが、2対1の状況を作る作戦が功を奏したようで、徐々にこちらのペースに。それでも、遠隔職2種では一気に距離を詰められるとやはり不利になってしまう。距離を離そうとするこちらと、距離を詰めようとする敵チーム。壮絶なデッドヒートが繰り広げられ、キル数は同数のまま時間切れとなったが、ポイント差でなんとか勝利を収めた。


▲最後まで勝利の行方が決まらないハラハラドキドキとした感覚が味わえる。

これで試遊も一通り終わったが、プレイ感覚としてはアクションの軽快さが特筆すべき点だと感じた。グラフィックは非常に派手で緻密に作られており、キャラが大きく動き回っても粗くなることはない。非常に見栄えのする豪華さは他のゲームと比べてもかなりリッチな表現となっていた。

また、ソロプレイ、共闘、対戦とどのモードでも、1回のプレイ時間はさほど長くないため、ちょっとした空き時間にもプレイしやすい点がかなり好感触。日本向けにデザインし直しているだけあって、キャラクターが魅力的だと思えるのも大きい。手軽に本格的なアクションRPGを遊んでみたいという人にとっては、『DarkAvenger X』はうってつけのタイトルになるのではないだろうか。

 
(取材・文 ライター:宮居春馬)



■『DarkAvenger X』

 

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株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
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