ハピネット、第3四半期の営業益は4%増の48億円 安室奈美恵さんのライブDVD貢献 音楽映像パッケージの中間流通シェア拡大も奏功

ハピネット<7552>は、本日(2月12日)、第3四半期累計(2018年4月~12月)の連結決算を発表し、売上高1912億6200万円(前年同期比24.5%増)、営業利益48億8000万円(同4.0%増)、経常利益47億8600万円(同5.4%増)、最終利益30億3800万円(同19.9%減)だった。最終利益のみマイナスとなっているが、前年同期に発生した特別利益がこの期は計上されなかったため。

 


同社では、映像音楽事業で音楽映像パッケージの中間流通シェアを拡大したことに加え、安室奈美恵さんの「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」などのヒット商品に恵まれたこと、子会社の業務改善を行ったことが主な増収増益の要因としている。

セグメント別の状況は以下のとおり。


①玩具事業
売上高616億7100百万円(同6.1%増)、セグメント利益24億9600万円(同9.8%減)だった。バンダイの「HUG!っとプリキュア」やBANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品が好調に推移したことや、ホビー商材の取扱いを拡大したことにより、売上高は前年同期を上回った。利益面においては在庫の評価損失の計上などが響いた。


②映像音楽事業
売上高635億6700万円(同125.8%増)、セグメント利益11億0700万円(同129.4%増)だった。星光堂の音楽映像パッケージの卸売事業を承継し、中間流通シェアを拡大したことに加え、安室奈美恵さんの「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」などのヒット商品に恵まれたこと、子会社において業務の改善を行ったことなどが大幅増収増益の要因となった。


③ビデオゲーム事業
売上高513億5600万円(同2.0%減)、セグメント利益10億5100万円(同11.9%減)だった。「Nintendo Switch」のハード及び「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」などの関連ソフトは好調に推移したものの、携帯型ゲーム機のハード及びソフトが低調に推移した。


④アミューズメント事業
売上高146億6600万円(同2.0%減)、セグメント利益12億0800万円(同1.9%減)だった。カプセル玩具は都心部や繁華街を中心に新規ロケーションの開拓を行ったことなどにより好調に推移したものの、カードゲーム商材が低調に推移した。


 
■2019年3月通期

続く2019年3月通期は、売上高2300億円(前期比16.4%増)、営業利益50億円(同4.0%増)、経常利益48億円(同2.1%増)、最終利益32億円(同20.6%減)を見込む。



株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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