10月1日付けの新聞記事

 セガサミーHDが9月30日、業績予想を上方修正しました。主にパチスロが好調だったためで、ゲームソフトの販売はいまいちだったようです。10月後半の第2四半期決算の発表に向けて、ぼちぼち業績予想の修正が出てくるのでしょうが、他の会社の状況はどうなっているのかが注目されるところです。

■ソーシャルゲームが急拡大 時価総額で既存ゲーム大手と逆転も

 10月1日付けの日本経済新聞朝刊は、家庭用ゲーム機向けのパッケージソフトの販売が低迷する一方、ソーシャルゲームが人気を集め、それが時価総額にも反映されていると報じています。大手ゲームソフト6社の2011年3月期の営業利益は前期比5割弱増える見通しではあるものの、直近のピークに比べると7割弱にとどまる見通し。開発費の高い売り切り型のパッケージソフトに比べて、開発費が低く継続的な課金収入の入るソーシャルゲームが急拡大しており、、DeNA<2432>やグリー<3632>に時価総額を抜かれる会社が増えているとのこと。ハドソン<4822>やバンダイナムコ<7832>などがソーシャルゲームに本格的に参入しはじめていますが、新市場でいかに早く足場を固めるかが重要と指摘しています。

■ポータルサイトがソーシャルゲームに参入 その背景は?

 10月1日付けの日経産業新聞は、ポータルサイト運営会社がソーシャルゲームやオンラインゲームの参入に力を入れており、競争が激化していると報じています。ヤフー<4689>がDeNA<2432>と「ヤフー!モバゲー」を開始するほか、ニフティ<3828>がゲーム開発ベンチャーと共同プロジェクトを、NECビッグローブやソネットエンタテイメント<3789>は自社の運営するオンラインゲームの新規タイトル獲得を進めているとのこと。この背景には、ネット広告や接続サービスが飲み悩む中で、急拡大するSNS市場の収益を取り込みたいという思惑があると指摘しています。

■サイバー、スマートフォン向け子会社2社設立 ゲームと広告

 10月1日付けの日経産業新聞は、サイバーエージェント<4755>が、スマートフォン関連事業を展開する子会社2社を設立すると報じています。報道によれば、設立する会社は、スマートフォン向けにソーシャルゲームを開発するポットタップと、販促活動に使うアプリケーションや広告事業を展開するCA Beatの2社。CA Beatの社長は入社2年目、ポットタップの社長は同4年目の社員が務めるんだそうで、若手社員の事業案を積極登用することで、新製品・サービス開発を加速するとのことです。