Google、災害情報の可視化を強化 同社の技術の活用方法も公開


Googleは、新たなナビゲーション警告システムを Google マップに追加したと発表した。同士システムは災害時に信頼できる情報をリアルタイムに表示するSOS アラートに、自然災害に関するよりわかりやすくなったビジュアル情報を追加している。

今回のアップデートにより、更に正確に災害の位置を把握し、その災害がどの方向に向かっているのか、予測できるようになった。

・台風の進路予測、地震「シェイクマップ」など
 

発生中の災害の概略、関連ニュース、緊急通報用電話番号およびウェブサイト、現地の公的機関による公式ツイートの更新、安全確保のためのアドバイス等を含む災害情報は、これまでにも SOS アラートで提供していた。

今後はさらに、台風、地震および洪水(インドのみ)の情報についてもより詳細に可視化することで、 現地の状況をもっと簡単に把握できる。

台風が到来する数日前より、該当エリア付近のユーザーには、Google マップ上で災害注意カードを自動的に表示する。このカードは台風の進路予測に加え、予想される軌道や特定地点をいつごろ通過するかといった情報も表示するため、事前に対応を検討できる。

地震が発生した場合にも、災害カードをタップするだけで地震のシェイクマップを表示する。シェイクマップとは震源地、マグニチュード、さらには周辺地域での揺れの激しさを色分けし、可視化した地図情報のこと。この情報で迅速に地震の範囲を把握し、もっとも被害が大きいと思われる地域を確認できる。

被害を受けた地域外にいる場合に、災害に関する詳細を確認したいとときは、Google で災害の名称や地名といった関連する単語などを検索するだけで、同様の概略を示す SOS アラート等の関連情報がカードで表示する。

・Google マップでの災害ナビゲーション警告
上記に加え、ご利用のルートが災害の影響を受けていると思われる場合にも、警告を表示(また、可能な場合には被害エリアを迂回するルートを提案)する機能を近日中に提供開始する予定という。

またGoogleは、災害時の対応は一刻を争うとし、連絡を絶やさず、必要な情報を迅速に入手するための活用方法も公開している。 

現在地を共有する:
刻々と変化し混乱を極める状況において、友人や家族に現在地を知らせることは極めて重要。災害カードから、現在地を共有(最短 15 分間、または共有を停止するまで)できる。

道路の閉鎖状況を確認、報告する:
 

地図上で交通情報をオンにすれば、Android 上で付近で閉鎖がすでに確認されている、またはその懸念がある道路を確認でき、さらにその状況が最後にいつ更新されたのかが確認できる。運転中に閉鎖された道路に遭遇した場合は、状況を報告し、付近の他のユーザーに知らることができる。さらに道路をタップすれば、その道が閉鎖されているか否かの状況を更新することができる。

災害情報を大切な人たちと直接共有する:
災害カードの共有ボタンを押せば、友人や家族に現状を共有し続けることができる。共有相手は、Google マップから、災害情報、ビジュアル情報、緊急連絡先などを確認することができる。台風進路予測、地震シェイクマップは今後数週間のうちに Android、iOS、デスクトップおよびモバイルウェブにて運用を開始する。
 
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