矢野経済研究所、「オタク市場徹底研究2010」を発表 オタク市場は不況下でも健闘

 矢野経済研究所は、14日、調査資料「オタク市場徹底研究2010」をリリースするとともに、「オタク市場」に関する調査結果の概要を発表しました。  矢野経済研究所によれば、消費者アンケートにおいて、「あなたは自分を『オタク』だと思いますか、もしくは『オタク』といわれたことはありますか」との質問に対し、2140人(20.4%)が「はい」と回答したそうです。「オタク」という言葉が一般的になり、ネガティブな意味合いは薄れつつあることが伺える、としています。  市場規模については、分野別にみると、恋愛シミュレーションゲーム、オンラインゲーム、電子コミック、同人誌、フィギュア市場が拡大。本サイトの関心事であるオンラインゲームについては、ソーシャルゲームの急成長、特に参入事業者やコンテンツ数、ユーザーの拡大に伴い、大きく拡大しているとのこと。オンラインゲームの市場規模は、2009年度は前年度比17.2%増の2131億円になったと推計されており、続く2010年度については前年度比14.8%増の2448億円と引き続き拡大すると予想されています。  矢野経済研究所では、あらゆる産業がリーマン・ショックに端を発する不況の影響により大幅な縮小を強いられている中、「オタク市場」は非常に健闘している、と指摘しています。コアユーザーの確実な取り込みやリーズナブルな商品・サービスの提供で、エントリーユーザー獲得も進んでいることから、不況の影響は軽微であった、とのこと。  【詳細はこちら