【詳報】ケイブ、2019年5月期の最終赤字は12.4億円と大幅に拡大 『ゴ魔乙』売上減と新作ゲーム不振 『三極ジャスティス』など減損4.99億円計上【追記】

ケイブ<3760>は、本日(7月11日)、2019年5月期の決算を発表し、減収・赤字幅拡大となった。発表した数字を見ると、売上高が前の期比20.1%減の18億9000万円、営業損益が6億9600万円の赤字(同6900万円の赤字)、経常損益が7億3900万円の赤字(同8800万円の赤字)、最終損益が12億4000万円の赤字(同7000万円の赤字)だった。

 


『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』が継続的なアップデートで固定ファンを獲得しており、また、定期的なイベントやイベントでの他者IPの活用などのプロモーション効果により新規ユーザーも獲得することで一定の規模を維持しているが、経年とともに売上高は減少傾向にあるという。

新たな収益の柱を作るべく、新作タイトルも不振だった。スマートフォンゲーム『三極ジャスティス』を2018年6月にリリースしたが、ユーザーのプレイ継続率が低く、アップデートを重ねたものの、収益を見込める水準まで改善することができず、今年2月末をもってサービスを終了した。

また、2017年11月リリースの輸入パブリッシングタイトル『ロード・オブ・ダンジョン』、2019年1月リリースの第2弾『デビルブック』はリリース直後の売上は好調だったが、海外開発会社との連携の難しさから発生した、運営方針の違いや機能の不具合によりユーザーの離脱を招いた。『ロード・オブ・ダンジョン』は5月30日をもって開発会社のEK GAMESに運営を移管、『デビルブック』は8月7日をもってサービスを終了する。

最終損益については、『三極ジャスティス』を中心に不振だった新作タイトルの減損損失4億9900万円を特別損失として計上したことが響いた。

なお、2020年5月期の業績予想は非開示。フォーサイドやKeyHolderと取り組んでいるネットクレーンゲーム事業及び新規スマートフォンゲーム開発、eスポーツ事業についてはサービス開始時期が未定となっており、現時点で信頼性の高い業績予想を算定することが困難であるため、としている。


【追記】
四半期別の売上高と営業損益の推移は以下のとおり。
 
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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