国内SNS大手が海外市場の開拓で急ピッチ-1月27日付けの新聞記事(3)

 1月27日付けの日経産業新聞は、国内SNS大手が海外市場の開拓を急ピッチで進めている、と報じている。  報道によれば、いずれも世界で市場が拡大しているソーシャルゲームを核に海外のSNSと連携していく戦略になっている、とのこと。  ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、ゲーム開発の米ngmocoを最大342億円で買収し、米国の1750万人会員を取り込み、海外ブランド「mobage(モバゲー)」としてゲームを提供する。国内の「モバゲー」とも連携させ、外部のゲーム会社は、DeNAを通じて海外にゲーム配信ができるようになるという。「モバコイン」などの共通化も検討している模様。  また、グリー<3632>は、1月26日、中国のネット大手Tencentと業務提携すると発表し、TencentのSNS「QQ」とグリーが運営する「GREE」の間で相互にゲームを提供する。昨年11月には、新興国向け携帯向けSNS「mig33」を運営する米Project Gothに出資したほか、今年2月をメドに米国子会社を設立する予定。  ミクシィ<2121>は、1月20日、独最大手Vznetと提携した。昨年9月、中国最大手のSNS「Renren」、韓国最大手の「Cyworld」との連携を発表している。今後、日本と海外のSNSの間でのゲームの相互提供をできるようにする。  日経産業新聞では、ゲームはSNSに人を引き込む有力な道具になっているため、今後、人気ソフトを抱えるゲーム開発会社を巡る主導権争いに発展する可能性もある、と指摘している。