岩崎学園とJNSA、『セキュリティ専門家 人狼』をGoogle Playで配信開始  サイバー犯罪対応の学習が可能に!!


岩崎学園 情報科学専門学校と日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)教育部会は、『セキュリティ専門家 人狼』モバイル:SECWEREWOLF MOBILE(セキュワーウルフ モバイル)』を共同開発しGoogle Playでリリースしたと発表した。

同タイトルは、サイバーセキュリティについて、 楽しみながら学習することが出来るという。ゲームは「人狼ゲーム」と呼ばれる、 会話と推理を中心としたパーティーゲーム(※)の特長をベースに、 組織における内部不正の発生のメカニズムやサイバーセキュリティ分野における専門用語、 組織防衛に必要なチームの役割などを取り入れることで、 主にサイバーセキュリティ初学者向けに、 学習の敷居を下げ、 楽しみながら、 専門用語の理解・習得や、 サイバー犯罪が起こった際の対応についてなどが学習出来る内容になっているとのこと。

5~20名のプレイヤーが、 サイバー犯罪への対策を講じる陣営と、 犯罪者で構成された陣営の2つに割り振られ、 チーム対抗形式で競い合う。この度のアプリゲーム化によって、 より多くの方が手軽に取り組むことができるようになる。2021年から始まる、 中学校、 高校でプログラミング教育の必修化に伴って、 初めてプログラミングやサイバーセキュリティに触れる生徒への副教材としての役割も期待できる。

開発に際しては、 JNSAより、 ユーザービリティの向上の為のアプリのページ構成やデザイン面についてなどのレクチャーを受けながら、 ゲームのプログラミングに取り組んだ。 また、 開発の観点に加え、 主なゲーム利用対象となるサイバーセキュリティ初学者の視点からの意見を元に、 より効果的な学習に繋がる内容にブラッシュアップする為、 昨年12月に同校先端ITシステム科、 情報セキュリティ学科の1年生約120名を対象とした「体験会」を同校にて実施した。 体験した学生から、 ゲームを楽しみながらサイバーセキュリティに触れることが出来る点が高く評価され、 バグや機能面についてのフィードバックを得られている。
 
今後は、 当該アプリのソースコードをオープンソースプロジェクトとして公開することで、 本アプリをベースに改善や変更を加え、 学習の教材としても活用できるようにするとしている。

※大人数が集まって行うゲーム

【ゲーム概要】
・名称   :「セキュ狼 - 『セキュリティ専門家 人狼』モバイル:SECWEREWOLF MOBILE」

・ルール概略
プレイヤー:5~20名 (○数字はゲームの流れ)

1.プレイヤーは、 割り振られた役割に基づき、 2つのチームに分かれる
●セキュリティ専門家により構成された「CSIRT陣営」
<役割>
・フォレンジックエンジニア:問題の原因究明や証拠の発見のため、 電子情報を分析する
・リサーチャー :情報収集やシステムの異常値発見し、 影響分析を実施する など

 ●犯罪者である「サイバー犯罪者陣営」
 <役割>
 ・汚職者   :内部不正を働く
 ・ブラックハットハッカー:悪意を持ってコンピュータやネットワークへの攻撃を行う

2. 「サイバー犯罪者陣営」は、 行った不正を「CSIRT陣営」に転嫁する。 
 
3. 「CSIRT陣営」は、 話し合いを通して「サイバー犯罪者陣営」の犯罪者を特定し、 プレイヤーを退場させる(解雇)。 

4. 2.と3.を繰り返し、 「サイバー犯罪者陣営」が0名になると「CSIRT陣営」が勝利し、 「CSIRT陣営」が「サイバー犯罪者陣営」の人数と同数又は下回ると「サイバー犯罪者陣営」の勝利となる。 
 
・ゲーム画面

【プロジェクト参加学生】
学校法人岩崎学園 情報科学専門学校 情報セキュリティ学科 4名
先端ITシステム科 1名
情報処理科 1名

関連サイト
 

公式サイト