マーベラスの音楽映像事業は2ケタの減収減益 「大型の舞台作品のパッケージラインナップが昨年に比べて弱かった」(許田社長)

マーベラス<7844>の第1四半期(2019年4~6月)の音楽映像事業は、売上高が前年同期比17.1%減の10億9800万円、セグメント利益が同24.3%減の3億4400万円と2ケタの減収減益となった。同社の音楽映像事業については、ここ数年、第1四半期が業績面での「谷」となり、その後、第2四半期から第4四半期にかけて伸びていく傾向にあるものの、直近では弱めの数字となった。
 


減収減益となった要因について、映画タイトルのパッケージ販売が好調で、舞台公演も順調に推移したものの、ステージ関連パッケージ商品の発売タイトル数が前年同期に比べ少ない状況だったため、としている。「前年同期に貢献の大きかった大型タイトルのラインナップが弱かった」(許田周一社長)という。

TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』と3月公開の『映画プリキュアミラクルユニバース』のパッケージ商品化を行ったほか、1月公開で大ヒットとなった「映画刀剣乱舞-継承-」BDとDVDを6月19日に発売し、オリコンランキングで首位となるなど好調なセールスを記録した。

またステージ制作部門では、「ミュージカル『薄桜鬼』」、「舞台『弱虫ペダル』」、「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」といったシリーズ作品を公演した。また、完全新作として「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」を5月に公演し、好評を博した。
 


なお、第2四半期以降の取り組みとして、大人気舞台「刀剣乱舞」と「テニスの王子様」の新作の公演を実施するほか、大人気「あんさんぶるスターズ」の最新作も8月から予定している。完全新作として、人気漫画「血界戦線」の舞台を11月から実施する。人気ゲームの「ペルソナ5」も12月から公演予定。また「プリキュア」の劇場版新作も10月に公開する。
 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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