【詳報】アクセルマーク、3Qは増収ながら赤字幅が拡大 『カラーピーソウト』や『コントラクトサーヴァント』の開発費用が先行

アクセルマーク<3624>は、8月9日、2019年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高21億7900万円(前年同期比30.0%増)、営業損益4億7000万円の赤字(前年同期3億200万円の赤字)、経常損益4億7800万円の赤字(同3億1000万円の赤字)、四半期純損益9億6400万円の赤字(同3億1200万円の赤字)と増収ながら赤字幅が拡大した。なお、最終赤字が膨らんでいるのは、第2四半期に『終幕彼女(エンドロール)』の開発中止と『幽☆遊☆白書 100%本気バトル』の減損とを合わせて4億8200万円の特別損失を計上しているため。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①ゲーム事業…売上高5億7700万円(前年同期比26.3%増)、セグメント損益3億1400万円の赤字(前年同期1億3700万円の赤字)
運用中のパズルゲーム『COLOR PIECEOUT(カラーピーソウト)』は、Android版を5月28日、iOS版を6月25日からサービス開始した。20代~30代のメイン層に加え、女性を中心とした幅広い年齢層の方々から支持を得て、各種継続率は想定を上回り好調に推移しているという。また、開発中のブロックチェーンゲーム『コントラクトサーヴァント-CARD GAME-』は、リリースに向けた開発の1つのステップとして6月28日に試遊会を開催した。参加者からは高いゲーム性を評価された一方で、課題も明確になり、正式リリースに向けた開発を加速させている。

②広告事業…売上高14億8600万円(同28.3%増)、セグメント利益6200万円(同22.9%増)
アドネットワーク「ADroute」において、新たに開始したPC向け広告配信サービスが拡大したほか、「トレーディングデスク」において、顧客開拓が進んだことに加え、大型スポット案件を獲得できたことで、広告事業全体で売上高が伸長し、四半期連結会計期間での過去最高の売上高となった。

③and Experience事業…売上高1億1500万円(同87.7%増)、セグメント損益1億700万円の赤字(前年同期1億1400万円の赤字)
オンラインくじサービス「くじコレ」に経営資源を集中させることとし、企画・運営体制を強化したことで断続的なくじの実施により実施回数を重ねた。売上計上基準に出荷基準を採用しているため、くじの実施時期と売上の計上時期が異なるため、当四半期期間での収益貢献は限定的となる。

なお、同社は2017年9月通期の業績予想を新たに開示しており、売上高28億5100万円(前期比15.6%増)、営業損益7億4400万円の赤字、経常損益7億6100万円赤字、最終損益12億4800万円の見込み。
 
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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