
アルファポリス、1Qは売上高5%増、営業益5%増で着地 刊行点数減で紙書籍売上が減少も電子書籍売上は引き続き好調


刊行点数の減少に伴い紙書籍売上が減少した一方で、電子書籍売上は引き続き好調に推移した。
書籍のジャンル別の状況は以下の通り。
①ライトノベル
第1四半期期間の刊行点数は48点(前年同期比8点減)となった。各書籍の売行きについては、同社投稿サイトから誕生した「いずれ最強の錬金術師?」や「追い出された万能職に新しい人生が始まりました」などの人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移した。また、電子書籍は、親和性の高い女性向け小説を筆頭に好調を維持し、さらに同社Webサイトにて展開しているレンタルサービスは、ユニークユーザー数の増加とともにレンタル数を順調に伸ばし売上増加に寄与した。

②漫画
第1四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る18点(前年同期比2点増)となった。第1四半期期間に刊行した主力タイトルである「ゲート」や「月が導く異世界道中」の続刊が堅調に推移し、売上を大きくけん引した。また漫画と親和性が高い電子書籍も引き続き好調で、売上を大幅に伸ばした。

③文庫
第1四半期累計期間の刊行点数は35点(前年同期比3点減)となった。シリーズ累計94万部を超える「居酒屋ぼったくり」の文庫版を刊行し、同タイトルが売上をけん引した。また、新たなジャンルの開拓を企図して、ミステリー小説ジャンルの「天才月澪彩葉の精神病質学研究ノート」や時代小説ジャンルの「東海道品川宿あやめ屋」など、幅広いジャンルからの積極的な刊行を引き続き実施した。

④その他
第1四半期累計期間の刊行点数は6点(前年同期比4点減)となった。その他ジャンルでは、ビジネス書「今どきの若手の育て方」「あなたは、あなた。」の2点を刊行するなど、引き続きジャンル拡大に向けた取り組みに注力した。

なお、2020年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高56億円(前期比12.5%増)、営業利益16億円(同17.8%増)、経常利益16億円(同17.9%増)、最終利益10億円(同18.7%増)の見込み。

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