スクエニHD、東京藝術大学が今年度から開設した「大学院映像研究科ゲームコース」に講師を派遣 産学協同の取り組みを継続的に推進

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、国立大学法人東京藝術大学が今年度から開設した「大学院映像研究科ゲームコース」の科目「芸術と情報」に対し、グループのプロデューサーおよびクリエイターを講師として派遣し講義を実施することを発表した。各回ではゲーム開発に関する様々なトピックスについての講義を行う。

同社と東京藝術大学は、2017年度に「東京藝術大学にゲーム学科ができたとしたら」という想定のもと、東京藝術大学COI拠点・大学院映像研究科と同社が協力し、期間限定でゲーム学科を立ち上げた。映像研究科の学生たちがスクウェア・エニックスのクリエイターのメンタリングの下、アニメーションをゲームに展開する「A to G プロジェクト」や、『ファイナルファンタジーXV』の制作プロセスの展示などを実施した。

また、2018年度には、「東京藝術大学ゲーム学科第0年次展」と題した展示会を実施し、同社グループのLuminous Productionsのクリエイターをメンターとした「A to Gプロジェクト」の成果を披露した。

そして今年度から、ゲームに関連した様々な知識を2年かけて専門的に学べる「ゲームコース」が東京藝術大学大学院映像研究科に開設され、アカデミックの場において、ゲームの可能性や映像表現のフィールドを拡げる取り組みを行うこととなった。スクウェア・エニックスからこのコースへの講師派遣や、Luminous Productionsのクリエイターによる「A to G プロジェクト」におけるゲーム制作へのメンタリングなどを積極的に行っていく。

同社は今後も、こうした産学協同の取り組みを継続的に推進し、新しい表現の可能性を追求していくとともに、日本のコンテンツ産業の発展、発信力の向上に貢献していくとしている。

▼スクウェア・エニックス・ホールディングス 代表取締役社長 松田洋祐氏コメント
スクウェア・エニックス・グループは、教育機関とのつながりを大切にし、次世代育成に繋がるさまざまな活動の支援・取り組みを行っています。デジタル・エンターテインメントのリーディングカンパニーとして、産業の進化を担い、日本及び世界における業界の位置づけを、より一層高めることに貢献したいと考えています。東京藝術大学との取り組みを通じて、学術・芸術分野との連携を強化し、グローバルに活躍出来る人材を育成することに努めます。

▼東京藝術大学副学長(国際・ダイバーシティ推進担当)岡本美津子氏コメント
東京藝術大学では2019年度より、大学院映像研究科に2年間のゲームコースを開設しました。ここではゲームを芸術の一分野として捉え、研究や作品制作を通してゲームの可能性を開拓することを目指しています。アニメーションから出発してゲームを作るAnimation to Game (※A to G プロジェクト)の実践など、映像研究科が得意とする分野を活かしながら、映像表現のフィールドを広げる教育研究活動をしていきます。特にこのコースでは産業界との連携を重視しており、スクウェア・エニックス・グループからゲーム制作の第一線におられるプロデューサー、クリエイターに講師として来ていただくことで、制作の現場で培われた知識を大学の環境の中で次世代に引き継いでいくことを意図しています。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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