サイバーエージェント、19年9月期の営業益は2%増の308億円と一転増益で着地 AbemaTVへ投資継続もゲームと投資育成が増益に

サイバーエージェント<4751>は、本日10月30日、2019年9月期の連結決算を発表し、売上高4536億円(前の期比8.1%増)、営業利益308億円(同2.2%増)、経常利益304億円(同6.8%増)、最終利益16億円(同65.1%減)だった。営業利益と経常利益は減益見通しとしていたが、一転して増益で着地した。

 


同社では、スマートフォン市場の成長を取り込む一方で、中長期の柱に育てるため、前期に引き続き「AbemaTV」への投資期と位置付けたが、増収・営業増益での着地となった。

最終利益は大きく減ったが、ゲーム事業、広告事業、メディア事業において、終了予定のサービスや回収可能性を勘案し、減損損失95億円を計上したほか、本社移転費用27億円などを計上し、合計129億円を特別損失に計上したため。

セグメント別の経営成績は次のとおりである。

①メディア事業
前期に引き続き、「AbemaTV」への投資期でありつつも、売上を伸ばし、売上高は373億円(同18.5%増)、営業損益は178億円の赤字(前年同期間177億円の赤字)となった。

②ゲーム事業
主力タイトルが好調に推移し、売上高は1522億円(同3.9%増)、営業利益260億円(同2.9%増)となった。

③インターネット広告事業
新規広告主の開拓に注力し、売上高は2602億円(同7.8%増)、営業利益206億円(同3.4%減)となった。

④投資育成事業
売上高は64億円(同50.8%増)、営業利益45億円(同74.6%増)となった。

⑤その他事業
CAM、ウエディングパーク、マクアケなどが属しており、売上高は189億円(同7.7%増)、営業利益9億円(同50.1%減)となった。


 
■2020年9月期の見通し

続く2020年9月期は、売上高4650億円(前期比2.5%増)、営業利益280~320億円(同9.2%減~3.8%増)、経常利益280~320億円(同8.2%減~4.9%増)、最終利益80~100億円(同372.1~490.1%増)を見込む。

 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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