マーベラス、2Qは売上高18%減、営業益54%減と2ケタ超の減収減益 オンライン事業は構造改革で利益率が向上 コンシューマ事業は前期一時収入計上で反動減に

マーベラス<7844>は、10月31日、2020年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高108億3600万円(前年同期比18.6%減)、営業利益12億6400万円(同54.3%減)、経常利益12億4700万円(同56.5%減)、最終利益7億4300万円(同61.7%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①オンライン事業…売上高35億5300万円(前年同期比20.7%減)、セグメント利益5億円(同37.2%増)
リリースから2年目の『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が堅調な推移となったが、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少した。スマートフォン向けの新作は、「ログレス」シリーズの最新作『ログレス物語(ストーリーズ)』を9月18日に、中国発の弾幕シューティングRPG『ガール・カフェ・ガン』を9月20日に配信開始した。しかし、いずれも9月中旬以降の配信であったため、第2四半期期間中の収益貢献は限定的となった。一方で、前期に実施したオンライン事業の構造改革により費用面が改善されたほか、不採算タイトルの整理を行ったことで利益率が向上した。

②コンシューマ事業…売上高52億4100万円(同8.3%減)、セグメント利益8億7500万円(同57.0%減)
ゲームソフト販売部門は、2012年にニンテンドー3DS向けに発売した『ルーンファクトリー4』をNintendo Switch向けにリマスターした『ルーンファクトリー4スペシャル』を7月25日に発売し、好調なセールスを記録した。また、同じくNintendo Switch向けの完全新作アクションゲーム『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』を9月13日に全世界同時発売し、好評を博した。アミューズメント部門は、キッズアミューズメントマシン「ポケモンガオーレ」が稼動開始から4年目に入ったが、引き続き好調に推移した。また、同社初のアミューズメント施設向けリズムゲーム「WACCA」を7月18日より稼動開始した。しから、前期の第2四半期に実施したソフトウェア資産などの売却による一時収入からの反動減が大きく影響した。 

③音楽映像事業…売上高20億5900万円(同34.1%減)、セグメント利益6億1600万円(同40.9%減)
音楽映像制作部門は、TVアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」と2019年3月公開の「映画プリキュアミラクルユニバース」のパッケージ商品化を行った。ステージ制作部門は、それぞれのシリーズ最新作となる「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ」「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs立海 前編」「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Destruction x Road~」を公演し盛況となったが、収益計上はいずれも第3四半期となる。そのほか、松本零士氏の作品「スタンレーの魔女」を原作とした舞台公演を行ったほか、「舞台『K』」「ミュージカル『薄桜鬼 志譚』」「ミュージカル『憂国のモリアーティ』 」のブルーレイ・DVDを発売した。

なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高260億円(前期比2.9%減)、営業利益38億円(同19.3%減)、経常利益38億円(同20.7%減)、最終利益26億円(同22.4%減)の見込み。
 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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