カカクコム、中間期は2ケタ増収増益…食べログなど既存メディアの好調に加え、新興メディアやファイナンスも伸長

カカクコム<2371>は、11月6日、第2四半期累計(4月〜9月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益295億2900万円(前年同期比15.1%増)、営業利益135億6900万円(同16.1%増)、税引前利益133億4300万円(同14.9%増)、四半期純利益90億9500万円(同18.8%増)だった。
 

同社では、『価格.com』、『求人ボックス』及び『食べログ』の飲食店販促の売上収益の伸びが主な増収増益の要因だったと説明している。『食べログ』の広告宣伝費が増加したものの、増収効果で吸収した。

セグメント別には、主力であるインターネット・メディア事業の売上収益は285億1800万円(同14.7%増)、セグメント利益は132億4800万円(同15.9%増)と好調に推移した。

「価格.com」ショッピング事業
ショッピング事業は、パソコン及び大型家電を中心に耐久財の売上が増加したため売上収益は45億9100万円(同3.6%増)となった。

「価格.com」サービス事業
「価格.com」のサービス事業は、金融及び通信の各領域の売上が増加したため売上収益は49億2800万円(同18.6%増)となった。

「価格.com」広告事業
「価格.com」の広告事業は、バナー及び記事広告の売上が増加したため売上収益は21億8000万円(同20.8%増)となった。

[食べログ]飲食店販促事業
飲食店販促事業は、新規契約の獲得及び旧料金プランから新料金プランへの切替により9月時点で新料金プランの契約店舗数が4万500店舗になったこと、ネット予約契約店舗の増加によりネット予約人数が順調に進捗し、売上収益は105億1600万円(前年同期比16.6%増)となった。

[食べログ]ユーザー会員事業
ユーザー会員事業は、有料サービス加入者数の減少により売上収益は12億1600万円(同19.1%減)となった。広告事業は、バナー及び記事広告の売上が増加した一方で、ネットワーク広告の売上減少で売上収益は107億円600万円(同4.9%減)となった。

[新興メディア・ソリューション]
『求人ボックス』は月間利用者数の増加及び送客率の上昇により手数料収入が増加した。加えてタイムデザインが提供するダイナミックパッケージ予約システムは海外施設からの手数料収入が増加、売上収益は40億1200万円(同42.7%増)となった。


また、ファイナンス事業の売上収益は10億1100万円(同27.9%増)、セグメント利益は3億1900万円(同30.0%増)となった。カカクコム・インシュアランスが運営する『価格.com保険』は生命保険及び損害保険のオンライン契約申込数が増加したことにより手数料収入が増加した。


 
2020年3月期の連結業績予想

2020年3月通期は、売上収益620億円(前期比13.1%増)、営業利益267億円(同6.5%増)、税引前利益265億円(同6.7%増)、最終利益180億円(同7.8%増)を見込む。