ヤフーは、飲食店などの情報を提供する地域情報サービス「Yahoo!ロコ」上で、赤坂・赤坂見附エリアの飲食店約50店舗を対象に、店舗の空席情報をリアルタイムに提供する実証実験を行っている。
各店舗のテーブルに人感センサーを設置して空席情報を収集し、特設サイト上で、空席あり/混雑/満席の3段階の情報を提供する。飲食店を探している人は、サイトにアクセスするだけで空席情報を確認できるので、「近くで今すぐ入れる飲食店を探したい」といった課題の解決が見込まれる。また、店舗側にとっては、空席があることをユーザーにリアルタイムに知らせることができるので、集客の効率化などの効果が見込まる。
ヤフーの独自調査では、外食産業の売上高のうち9割弱が事前予約なしのいわゆる「ウォークイン利用」であると試算しているという。一方、オンライン予約は当日には利用できないケースが多いことなどから、「今すぐに入れる飲食店探し」は、ニーズが高いものの解決できていない分野の一つとなっている。ヤフーでは今年1月にも同様の実証実験を実施しているが、今回は店舗数を拡大して実施し、より実践的な利用状況や効果等の検証を進める、としている。
