アカツキ、3Qは営業益1%減と減益に 自社配信タイトル『ユニゾンエアー』の貢献で売上増も利益率は低下 ゲーム新領域などへの投資も実施

アカツキ<3932>は、1月31日、2020年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高234億8700万円(前年同期比26.3%増)、営業利益81億4800万円(同1.8%減)、経常利益80億5600万円(同2.2%減)、最終利益51億9200万円(同10.1%減)となった。

自社配信タイトルの貢献により売上高は前年同期比で増加したものの、それに伴い収益ミックスが変化したため営業利益率が低下した。また、ゲーム新領域など将来への投資を増加したことも減益の要因となっている。
 

2018年12月にリリースしたスクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』は、2019年12月の1周年記念イベントの開催により、ストアセールスランキング1位を獲得するなど、モバイルゲーム事業の新たな収益の柱として好調に推移した。また、2019年9月にリリースした欅坂46・日向坂46応援[公式]音楽アプリ『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』については、リリース初日およびTVCM放送に合わせた大型イベント開催時に、ストアセールスランキングで最高7位を獲得するなど好調に推移した。

また、開発中のIPタイトルのうち1つ『HoneyWorks Premium Live』を発表した。リリースは来期の見込み。本作については、パブリッシャーとして協業先と共にIP育成を目指すとしている。

一方、グループのライブエクスペリエンス事業(以下、LX事業)については、リアルエンターテインメント領域への取り組みを積極的に行っており、2019年3月にオープンした横浜駅直通の複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」でのコンテンツ「うんこミュージアム」を横展開するとともに、上海へライセンスアウトによる海外展開を行うなど好調に推移した。

なお、2020年3月通期の業績予想は非開示。モバイルゲーム事業・LX事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、新規領域で様々なチャレンジを実施して行く方針であり、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難なため、としている。
株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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