ファンコミ、19年12月期は売上高3%減、営業益11%減に ITP対応がCookieベースの広告商材に影響 「adcrops」と「nex8」の事業撤退も

ファンコミュニケーションズ<2461>は、2月10日、2019年12月期の連結決算を発表、売上高342億円(前々期比3.2%減)、営業利益37億4700万円(同11.0%減)、経常利益37億7500万円(同13.3%減)、最終利益24億8800万円(同2.6%減)となった。
 

主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

①CPA型アドネットワーク事業…売上高240億6400万円(前々期比3.7%減)、セグメント利益43億3600万円(同6.7%減)
「seedApp(シードアップ)」はブランドセーフティを意識した広告主からの引き合いが多く順調に拡大したものの、「A8.net(エーハチネット)」はITP(インテリジェント・トラッキング・プリベンション)への継続的な対応や検索アルゴリズムの変動による影響を受け、また、「adcrops(アドクロップス)」の事業撤退などによりCPA型アドネットワーク事業の売上高は減収となった。

②CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業…売上高93億9100万円(同2.1%減)、セグメント利益6億9600万円(同16.5%減)
ITPの実装によってCookieをベースにしたターゲティング広告に影響を与え「nex8(ネックスエイト)」の事業撤退を行ったほか、前々期におけるオーバーレイ広告の配信停止の影響を現在注力している動画広告でカバーしきれず売上高は減収となった。

なお、2020年12月期通期の予想については、売上高343億円(前期比0.3%増)、営業利益37億5000万円(同0.1%増)、経常利益37億9000万円(同0.1%増)、最終利益26億1000万円(同4.9%減)の見込み。
 

 
株式会社ファンコミュニケーションズ
http://www.fancs.com/

会社情報

会社名
株式会社ファンコミュニケーションズ
設立
1999年10月
代表者
代表取締役社長 二宮 幸司
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2461
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