
マイネット、2019年12月期の営業7億7400万円の赤字に転落 「再設計型」などチャレンジが不発に リカバリープラン実施で12月は単月黒字


同社では、2018年から6か月の再設計期間を経て黒字化を目指す「再設計型」タイトルの獲得を開始し、2019年から仕入ペースを加速させる中で、市場に増加している「再設計型」の買取を積極的に行ってきた。加えて、新機能開発などで売上伸長を狙う「グロスアップ」や、他メーカーが開発・運営しているタイトルの海外版を当社が開発・運営する「グローバルチャレンジ」を積極的に推し進めてきたが、計画と乖離する結果となり、業績が悪化した。
その後、業績の悪化をうけて、2019年12月期第2四半期決算発表と同時に「転換点リカバリープラン」を発表した。規模成長の追求から持続的利益体質を目指す戦略に転換し、「再設計型」・「グロスアップ」・「グローバルチャレンジ」の取り組みは凍結した。加えて、人員の最適化・全社費用の徹底削減などの構造改革を行った上で、データドリブンによる全タイトルのグロス逓減率良化とさらなる運営のスマート化を目指す。
このような下半期の取り組みにより、持続的利益体質への体制構築は完了したという。構造改革の結果、2020年1月には、2019年8月と比較して従業員数は230名減少し、変動費を除く費用(新規タイトルに係る費用を除く)は、29%の削減となった。
タイトル運営に関しては、第4四半期において、3タイトルがエンディングし、買取時に策定した回収計画どおりに進んでいない2タイトルにつき、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、特別損失を計上。一方、gloopsより、「大戦乱!!三国志バトル」と「SKYLOCK(スカイロック)」の2タイトルが2019年12月より収益帰属化した。
また、累計60タイトル運営により蓄積されたロイヤルユーザーの売上データやコストデータに基づき、タイトルごとに売上・EBITDAガイドを策定するなど、全タイトルでKPI管理手法、コスト管理手法を刷新した。その結果、23タイトルにおいて運営期間の延長が決定している。また2019年12月には単月黒字化も達成したとのこと。
続く2020年12月期は、売上高110億円(前期比5.5%増)、営業利益4億円(黒字転換)を見込む。経常利益と最終利益の見通しについては開示されていない。

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企業情報(株式会社マイネット)
会社名 | 株式会社マイネット |
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URL | http://mynet.co.jp/ |
設立 | 2006年7月 |
代表者 | 上原 仁 |
決算期 | 12月 |
直近業績 | 売上高121億3300万円、営業利益1700万円、経常損益2900万円の赤字、最終損益32億5700万円の赤字(2018年12月期) |
上場区分 | 東証1部 |
証券コード | 3928 |

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