ブシロード、2Q(8~1月)は売上高13%増、営業益54%増に 「バンドリ!」大型ライブなどでライブIP事業が伸長 主催イベントの延期・中止の影響は算定中

ブシロード<7803>は、3月16日、2020年7月期の第2四半期累計(8~1月)の連結決算を発表、売上高174億2900万円(前年同期比13.7%増)、営業利益22億3300万円(同54.0%増)、経常利益22億6000万円(同59.2%増)、最終利益12億7800万円(同63.0%増)となった。

売上高は四半期として過去最高額を達成するなど好調に推移した。一方、利益面では、IPの認知・規模拡大を狙った各種イベント開催による販促費増や人件費増により販売管理費が増加したものの、前年同期比では大幅増益を達成している。
 

各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①デジタルIP事業…売上高122億400万円、セグメント利益12億6200万円
TCG(トレーディングカードゲーム)部門は、低年齢層向けTCG「バディファイト」(自社IP)の軟調推移が続く一方、自社他社を問わず様々な有力IPを取り入れて展開するプラットフォーム型TCG「ヴァイスシュヴァルツ」は好調に推移した。

MOG(モバイルオンラインゲーム)部門は、9月リリースの『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(他社IP)がこの第2四半期にフルに寄与したことに加え、12月には『ヴァンガードZERO』(自社IP)をリリース、また、配信権・運営サービスが同社へ移管された『新テニスの王子様 RisingBeat』(他社IP)や11月に2度目のApp Storeトップセールスランキング1位を達成した『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(自社IP)など既存タイトルも順調に推移した。

MD(マーチャンダイジング)部門は、音楽部門にて開催した「バンドリ!」の音楽ライブ「Rausch und/and Craziness」における会場物販や通販などライブ関連グッズが大きく伸長したほか、一般流通における「鬼滅の刃」(他社IP)グッズなどの好調な推移やオリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU」が好評を博した。

②ライブIP事業…売上高52億2400万円、セグメント利益9億5300万円
音楽部門は音楽ライブ「Rausch und/and Craziness」において会場とライブ・ビューイングをあわせて2日間で5万8,584人を動員し「バンドリ!」関連史上最大規模のライブとなったほか、音楽ソフト展開においてもオリコン週間シングルランキング1位を獲得した「イニシャル/夢を撃ち抜く瞬間に!」を含む1月リリースの「バンドリ!」関連CD3タイトルは出荷枚数15万枚を突破し、新規IPである「D4DJ」(自社IP)初のシングルCD「Dig Delight!」もオリコン週間シングルランキング9位を獲得するなど好調に推移した。

スポーツ部門は、新日本プロレスにて1月に開催した初の東京ドーム2連戦興行は2日間で7万71人を動員し大成功を収めた。また、11月にリリースしたスマートフォン向けアプリ「新日コレクション」の積み上げによりコンテンツ売上高も伸長した。また、12月に事業を譲受した女子プロレス団体「スターダム」は、IPとしてさらなる成長を遂げるべく“目指せ!新日本プロレス超え”を掲げ、全所属選手個別のSNS開設や、レギュラーTV番組のスタートなどプロモーション展開を進めた結果、超満員の会場が相次ぐなど順調な滑り出しを見せた。

■主催イベントの延期・中止の影響額は現在算定中
なお、2020年7月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高360億円(前期比11.9%増)、営業利益31億円(同1.4%増)、経常利益31億円(同2.3%増)、最終利益18億円(同横ばい)の見込みを据え置いている。

ただし、これはコロナウイルスの流行により、第3四半期以降において発表した同社主催イベントの延期・中止の影響額について現在算定中のため、現時点で予想に反映していないものとなっている。
 
株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高487億9900万円、営業利益33億8500万円、経常利益45億300万円、最終利益20億5000万円(2023年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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