ケイブ、3Q期間(12~2月)はQoQで15%増収も1.1憶円の営業赤字に 新株予約権に係る株式報酬費用1.3億円計上が響く 4Qは黒字化達成が焦点に

ケイブ<3760>は、4月14日、2020年5月期の第3四半期累計(6~2月)の連結決算を発表した。その数字を基に第3四半期期間(12~2月)の業績を見てみると、売上高は前四半期比15.8%増の4億4000万円、営業損益は1億1300万円の赤字(前四半期3700万円の赤字)、経常損益は1億1400万円の赤字(同4000万円の赤字)、最終損益は1億4800万円の赤字(同4600万円の赤字)となった。

『ゴシックは魔法乙女』の売上回復に加え、KADOKAWA<9468>とフォワードワークスの協業タイトルである受託案件の売上も寄与し、四半期売上高は3四半期ぶりに4億円台を回復した。

一方、各利益項目の赤字幅が膨らんでいるのは、コロナウイルスの流行による直近の株式相場の急落で、同社が発行する第25回新株予約権の強制行使条件に該当することとなり、この第3四半期期間において株式報酬費用1億3900万円を計上したことが大きく影響している。なお、仮にこの株式報酬費用が発生していなかったとすると、営業損益は売上拡大と、コスト圧縮により2600万円の黒字で着地する計算になるという。

その収益性の改善の真価は、次の第4四半期期間であらためて試されることになりそうだ。
 

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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