CA子会社のCyberHuman Productions、次世代CG制作ソリューション「バーチャルプロダクション」パッケージを提供開始


サイバーエージェント<4751>の子会社CyberHuman Productionsは、リアルタイムに人物とCG背景を合成し撮影ができる「バーチャル撮影システム」を導入し、同社が強みとする人物や商品などのスキャニング技術とあわせた次世代CG制作ソリューション「バーチャルプロダクション」パッケージの提供を開始することを発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がるなか、TVやインターネット、雑誌などにおける広告・プロモーション素材などの撮影が中止される状況が続いており、これを解決するため、クリエイティブ制作において3DデータやCGの活用ニーズが増加している。

CyberHuman Productionsでは、これまでもCGによる動画広告クリエイティブやコンテンツの企画・制作を行っていたが、現在の状況を受け、今回新たに導入したリアルタイムに人物とCG背景を合成し撮影ができる「バーチャル撮影システム」や、出張型3DCGスキャンカー「THE AVATAR TRUCK」を用いた次世代型CG制作ソリューションとして「バーチャルプロダクション」パッケージを提供する。これにより、人と人との接触を最大限無くして行う3Dスキャン撮影や、最小限の撮影スタッフで遠隔操作やリモートディレクションによって人物や商品などを撮影する「バーチャル撮影」が可能となる。

■「バーチャルプロダクション」パッケージ
・人物を3DCGデータへ
CyberHuman Productionsが保有する、最先端の出張型3DCGスキャンカー「THE AVATAR TRUCK」を用いて3Dスキャニングを行う。換気の良い場所へ移動し、最小限の撮影スタッフにて、遠隔での操作とディレクションにより距離を保って撮影する。大人数のチームメンバーの撮影の場合でも、1名あたり数分でスキャン撮影が完了するため、混雑が発生しない。作成された人物の3DCGデータは、表情や動きをつけることができるため、様々なクリエイティブ活用が可能となる。



・商品やキャラクターを3DCGデータへ
企業のキャラクターや商品の3Dデータ化を行う。実物の商品や設計用データを当社にご提供いただくことで、広告で使用可能な3Dデータを作成し、様々なCG背景やCGキャラクターと組合せた、多種多様な広告クリエイティブを制作する。



・バーチャル撮影システムの活用
新たに導入したバーチャル撮影システムを活用することで、撮影が難しい現在の情勢下においても、下記のような撮影が可能となる。

<活用例>
・海外のロケーションや、実在する店舗・スタジオセットをCG背景で再現したTV番組やLIVE中継
・CG背景データに、商品の3Dデータを合成して行なうCM撮影
・屋外や屋内の居住空間、観光地などのCG背景を活用した人物モデルのポートレート撮影

バーチャル撮影システムは、合成された映像を撮影現場でリアルタイムに確認しながら撮影・リモートディレクションができるため、従来のグリーンバックを活用した実写合成と比べ、CGの仕上がりイメージの確認工程が大幅減少するのに加え、CGによる実写合成作業も圧縮される。これにより、従来よりも短い期間で効率的な実写合成を実現する。

また、撮影地の下見や海外渡航などの長距離移動や、大規模なスタジオセッティングが不要となるため、最小限のスタッフで距離を保ち撮影を行うことが可能だ。



CyberHuman Productionsでは、保有する最新のシステムと3DCG技術を用いて、次世代のCG制作ソリューションの構築と提供を行っていく方針だ。
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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