スクエニ、20年3月期の営業利益は58%増の314億円…『DQウォーク』や『ロマサガRS』『DQX』『FF14』などスマホ・MMOがけん引

スクウェア・エニックスの2020年3月期の決算は、売上高1949億円(前の期比12.5%増)、営業利益314億円(同58.4%増)、経常利益320億円(同51.5%増)、最終利益242億円(同85.9%増)と大幅な増益を達成した。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の決算発表によると、家庭用ゲームソフトは営業赤字となるなど苦戦したものの、スマートフォンゲームやMMORPGなどが好調に推移したことが主な増益要因となった。

家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の発売や、4月に発売した『FINAL FANTASY VII REMAKE』の先行出荷分の計上があったものの、前期は複数の新規大型タイトルが発売されたため、その反動により前期比で減収となった。また、前期に発売された大型タイトルのリピート販売が弱かったことや、コンテンツ制作勘定に係る評価減を計上したことなどから営業損失を計上した。

スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツは、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』や昨年9月より配信を開始した『ドラゴンクエストウォーク』の好調により、前期比で増収増益となった。




多人数参加型オンラインロールプレイングゲームは、『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』の拡張パッケージ発売とそれに伴う月額課金会員数の増加により、前期比で増収増益となった。




なお、売上高と営業利益の推移は以下のとおり。





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株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
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