ソーシャルゲーム情報の1週間を振り返る(2011年1月24日~28日)

1月24日から1月28日のソーシャルゲーム情報の一週間を振り返ろう。この週は、プレイステーション・ポータブルの次世代機に注目が集まった一週間であった。ソーシャルゲームでは、スマートフォンアプリへの端境期にあるのか、タイトルリリースが非常に少なかった(あくまで体感値)。逆に、こういう時機を捉えてリリースすると、プラットフォーマーやメディアでの扱いは良くなるものだが…。   [1月24日] 『Lands & Legends!』MAUが4万7000人突破-Facebook版『ブラウザ三国志』  『ブラウザ三国志』のFacebook版といわれる『Lands & Legends!』が運営移管後、順調にユーザーを伸ばしている。金曜日にも追加で報じたが、MAU(Monthly Active Users)は、すでに軽く8万人を突破している(関連記事)。ユーザーの評価が高いうえ、DAU(Daily Active User)も増加傾向にあるため、まだまだ伸びそうである。どこまで伸びるのか、大いに注目される。    [1月25日 ダウロード30万件突破、広告インプレッション1億達成! FEYNMAN、iPhoneソーシャルゲーム『ゆるふわ育成ゲーム MEGU』  FEYMANのiPhone/iPod touch向けソーシャルゲームが人気となっているという。興味深い点は、30万ダウンロードもさることながら、デイリーで10万人以上のアクティブユーザーがいるという点だろう。スマートフォン版ソーシャルアプリについては、大手SNS各社の動きに目を奪われがちだが、早いタイミングでの参入であれば、独自配信というのもひとつの方法であろう。2月26日に名古屋で開催されるセミナーは大いに注目される(関連記事)。   [1月26日] グリー、中国Tencentと業務提携-スマートフォン向けアプリのプラットフォームを共通仕様に  グリーは、中国Tencentと提携し、ソーシャルアプリのプラットフォームを共通化すると発表した。グリーの海外戦略については、かねてより、ライバルであるディー・エヌ・エーの動きに比べて不明確であると指摘されてきたが、ここにきて一気に具体化してきた。ローカライズやカルチャライズ程度で中国でも配信できるとなれば、SAPにとっての魅力はかなり増すはずだ。市場関係者の評価も変わってきた。    [1月27日] アドウェイズ、iPhone向けソーシャルRPG「カイブツクロニクル」の配信開始  アドウェイズが「カイブツクロニクル」をリリースした。同社のソーシャルアプリ「カイブツライフ」の続編にあたるタイトルだ。SNSプラットフォームで提供するものとばかり思っていたので、少なからず驚いた。アドウェイズでは、スマートフォンアプリに対応したリワード広告を始めるなど、スマートフォンへの対応にもかなり積極的であり、本タイトルも含めて今後の展開が注目される。   [1月28日] 1月~3月に終了するmixiアプリ一覧(1月28日現在)   PC版「mixiアプリ」でサービスを終了するタイトルが増えているようだ。昨年の1月から5月にかけて、PC版アプリのリリースが多かったが、ちょうど1年を迎えて終了するタイトルが多いように思われる。直接的には、運営成績の不振が原因であろう。疑問は、利用者数がわずか数百人という状況が何ヶ月も続いていたのに、なぜいまになって終わるのか、ということだ。これは、3月期末を控えて損失処理をしたいという動きと、インフラ関係の契約更新時期にある、という事情があるように思われる。色々と理由があるだろうが。。。  また、PCのmixiアプリでは、アクティブユーザーが多いのに終了するというタイトルも結構目立つ。色々と見聞きしたことをまとめると、課金関係の設定ミスが多いようだ。課金アイテムに魅力がなかったり、あるいは、課金しなくても、課金者と変わらない状態で遊べる…など。かといって、課金しないと何もできないという状況もまずい。PCのソーシャルアプリは、オンラインゲームと同じくバランスの取り方が難しいようである。