欧州委員会、GoogleのFitbit買収に対して調査を開始 

ブリュッセルを本部とする欧州委員会は、現地時間8月4日、GoogleのウェアラブルデバイスメーカーFitbitの買収に対しての調査開始を発表した。

同委員会は、今回の買収によってGoogleが得る膨大なデータが、同社のオンライン広告市場の地位をより強固にし、その結果広告料が値上がりするなど、広告主への不利益を懸念しているという。

競争政策を担当するMargrethe Vestager氏は、「欧州の消費者によるウェアラブルデバイスの利用は、今後数年で大幅に増加すると予想されている。今回の調査では、GoogleのFitbit買収によって競争が歪まないようにするのが狙い」とコメントしている。

また欧州委員会は、調査の現段階でGoogleはオンライン広告の供給において圧倒的な優位性を持っていると、その考えを明きらかにしている。

Googleは2019年11月に、Fitbitを21億ドル(約2220億円)で買収することを発表していた。